東ヨーロッパ紀行 #3 お伽話の街、チェスキークルムロフ

まだまだ続くよ東欧旅。ウィーンを離れて、チェコチェスキークルムロフを訪れました。世界遺産に登録されている街です。

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チェスキークルムロフの可愛さがぎゅっと詰まったお気に入りの風景

 

ウィーンからチェスキークルムロフ

こじんまりしているので日帰りで訪れる人も多いみたいだけど、せっかくなので一泊することに。中世の街並み、ゆったりとした時間を存分に楽しむことができて大正解でした。

ウィーンからは相乗りの貸切タクシーに乗って3時間ほどで着きました。ホテルまで迎えに来てくれて、車内も広くて快適。

ヨーロッパなので石畳なのだけど、チェスキークルムロフは特に坂道が急なのでスーツケースを押すのはちょっと難儀だった…。まあコンパクトな街なのでそこまで距離がなかったのが救いです。

 

街を散策しつつ早速ランチ

後述のホテルにまず荷物を預けて身軽になったところで、ちょうど12時過ぎなのでまずはランチ。レストランを探しながら大体の土地勘を養います。

普通にこういう風景が出てくるのずるい。
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マンホールって土地柄が出るのでつい見ちゃう。

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ランチは発音できないこちらで。

Švejk Restaurant
Latrán 12, 381 01 Český Krumlov, チェコ
+420 604 261 795
https://goo.gl/maps/YMnjWf76h4SGVkbq7

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プラハでも同じマークのお店を見つけたので、たぶん系列店というか全国展開してるお店なのではないかと。

お昼からビール最高です。奥に座ってる同行者の格好でもわかりますが、ダウンを着るくらいにはめちゃくちゃ寒い。今回の旅の中で一番寒かった…。3月末で10度切るくらいですかね。まあ寒くてもビールはおいしい。

私は軽いのが好きなので手前のピルスナーを飲んだのだけど、チェコは基本ビールを混ぜて飲むらしいです。mixed beerって何回かメニューで目にした。

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さて、肝心のごはん!まずは鴨のコンフィ、ローズヒップソース。赤キャベツとじゃがいもの団子、フレッシュなタイムの香りが食欲をそそります…肉…!

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で、こちらがローストリブ。柔らかすぎて、骨からお肉を取るという作業が不要でした。ホースラディッシュマスタードと一緒に。蜂蜜で漬け込んでるのか、甘い香りがして美味しかった…。

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パンもそんなに固くなくておいしい。

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おもちゃの世界をのんびりお散歩

お腹がいっぱいになったところで、散策開始。チェスキークルムロフはそんなに見所は多くないのに加えて、3月末までお城が閉まってて見られないので、観光というより本当にお散歩でした。

このまま歩いていったら異世界に吸い込まれそうなパラレルワールド感。カフカの『城』を思い出す。

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お城の外観。だまし絵が可愛い。というかこの色遣い、THE中世ヨーロッパって感じで大好物ですありがとうございます。

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お城の中に塔があるので、その塔だけ見ようと中心部に向かっていたら、中国人に話しかけられて熊を見せられた笑。なんで熊飼ってるんだ……。

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塔に登ります!そこかしこに出現するだまし絵。

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ウィーンに引き続き私は天井マニア。

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塔の中の階段の写真がなぜかないのだけど、まあそれより見てくださいこの高いところからの景色を……。ミニチュアかな?絵本かな?

のちに見ることになるプラハと比べると、とにかく可愛らしさが全面に出てますね。ちょっとくすんだパステルカラーをまとめる煉瓦色、ロマンに溢れてるよ…。
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進撃の巨人とかに出てきそうで興奮した。

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塔を降りて、再度街を散策。歩いてるだけで可愛いんですけどなんなんですかね…。チェコ語のちょっと読めない文字とかがフィクション感を強めてくる。そう、物語の中の街、って感じ。

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そういえば鳴りを潜めているチョコレート狂ですが、ちゃんとチェスキークルムロフでもチョコレートは買いましたよ。

このお店、ちょっとおばちゃんが怖い&写真NG!と力強く言われたけど、外観も素敵でチョコレートもおいしい。そして何より、

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ここのホットチョコレートは本当におすすめです!半分固体???ってくらい濃密なホットチョコレートでした。飲んでるっていうか食べてる。

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ウォーターサーバーみたいなやつから蛇口?を押して出してたけど、中で固まったりしないのかな…温度設定してるように見えなかったけど…。不思議なお店でした。

 

宿の広さにチェコの物価を思い知る

さて今日のお宿です。

普段物価の高いパリに慣れていたり、この前のウィーンのホテルがまあまあ狭かったりしたのでそんなに期待してなかったのだけど、すごいよチェコ。住める。

こちらリビング。大きいソファが大好きな二人組なのでここでだらっだらしました。ソファいいよ…お風呂の後のソファタイム大好き。

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使わなかったけどキッチン完備。この手前側にはダイニングがあります。

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ベッドルーム。

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結構広いベッドルームで、ソファセットとクローゼットが備えてありました。

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そして!謎の!ベッドルームがもう一つ!笑

見つけた瞬間めっちゃ笑ったし、なんならここでぐっすりお昼寝した。いやいやなんなのこの過度な設備は…1泊じゃもったいない…!

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泊まったのはこちら。写真撮ってないですが、ヨーロッパにしてはかなり大きめのバスタブ付き、あとトイレも2つあってめちゃくちゃ快適な滞在でした。そして2人で80€……チェコすごい。住める(2回目)。

Castle View Apartments
Šatlavská 140/140, Vnitřní Město, 381 01 Český Krumlov, チェコ
+420 731 108 677
https://goo.gl/maps/m3XjWz2PkL1AwVJ2A

 

正直そんなに観光スポットはない、でも歩いているだけで可愛い景色を見られて楽しいので、カロリー消費も兼ねてひたすら歩いた。

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この日はちょうど旅の折り返しを過ぎた頃、疲れも溜まってきていたのでのんびりできてよかった。

 

お昼寝の後にバーでまったりタイム。雰囲気も接客も抜群によくてめちゃくちゃ落ち着いてしまった。

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チェスキークルムロフのお店は結構閉まるのが早いのだけど、その中でも遅くまで営業してるありがたいお店。ディナーの後に飲みに行ってもよし。

Apotheka cafe bar
Latrán 46, 381 01 Český Krumlov, チェコ
+420 777 270 815
https://goo.gl/maps/zNTjtq7uUCcotuyf6

 

チェコ最初の晩餐へ

食いしん坊二人組の旅行なので、空腹かどうかは関係ないのです。おいしいものを食べるのだ!……と大してお腹も空いてないのですが、予約なしで突撃しました Le Jardin。名前の通りフレンチです。

日中は結構観光客でごった返していたのにみんなどこに消えたんだろう…と訝しみつつ、Le Jardinの入っているホテルへ。見つけづらくて一瞬お休みかと思った。

 

店内の雰囲気をお伝えしたかったのだけど、お料理に夢中でちゃんと伝わるものがなさそうなので諦めます…。洞窟のような丸い天井で、全体的に白っぽい内装。意外と席数が少なくて、テーブルは5つくらいだったかな。おだやかな時間の流れるお店でした。

パンに塗ったほうれん草のバター。

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アミューズもいただきました。

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私が一番気に入ったのはこのボヘミアンスープ。じゃがいも、ディル、マッシュルームに半熟卵のクリーミィなスープ。マッシュルームはチェコの名産だそうで。

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そしてブルグルという、クスクスの一種をメインでいただきました。チコリとパルメザンチーズとオレンジで、クリーミィながらも爽やかな酸味が後味を軽くしてくれます。

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デザートはもちろんチョコレート!酸味控えめ、私の好きな濃厚かつ少し苦味の強いお味でした。

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2人ともワインを1杯ずつのんで、1人7000円弱。内容を考えるとコスパは悪くないんじゃないかな。ちょっと贅沢なディナーでした。

 

ひと心地ついた後(さすがにかなり苦しかった)は夜の街をぶらぶらしながらお宿へ。ライトアップされてても童話とかに出てきそう。

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翌朝、バスでプラハまで向かったのでした。

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チェスキークルムロフ、滞在するだけで心が和む癒されスポットでとってもよかったな〜。なかなか行く機会はないけれど、次回があればお城はリベンジしたいところ。

つづきます。