妄想休暇、とどめの一日
世の中はお盆休みですが、人為的な繁忙期のため今年はお盆返上で働いています。台風の中出社したらオフィスも電車もガラガラだった。
一応来月休暇を取ることになっているので(まだひっくり返る気がしているからこんな他人事)、予行練習?もかねて、おやすみとれたら何しようの妄想の記録。
せっかくの平日休みなので普段混んでて行きづらいところに行きたいよね。でも最近旅行者が多くてどこも混んでるんだよなあ。まずはまさかのまだ今年?食べてない???とらやのかき氷で今更ながら夏を始めようか……えっほんとに食べてない???信じられない。
あと山の上ホテルのパーラーか、銀座和光でパフェはマストでしょ。お土産にケーキ買って帰るまでがセット。
神保町をうろうろするのもいいなあ、最愛のティーハウスでスコーンと薔薇のジャム食べて、さぼうるでナポリタンランチかなあ。ボンディのカレーもいいよねえ。
久しぶりに一人フレンチもいいなあ。限界労働時に一人で行くグランメゾンは天国。本当においしいものを食べるときはお酒ものみたくないし、ちょっと黙ってたい。カンテサンスしばらく行ってないし、シェイノもナベノイズムも北島亭も行きたいし、新規開拓もしたい。でも一人で行くならホテルにあるフレンチがいいんだよな、旅行感というか非日常感がマシマシで。
こんな妄想をたらたらするくらい休みに飢えてたんだけど、今日は久しぶりの宝塚星組チケットが友の会からご用意されてて、しかも7列目!懸念してた台風の影響もなさそう!とわくわくしつつ夕方低気圧のせいで半分寝てたら、公式から公演中止のお知らせが来て撃沈。そして花組トップコンビ添い遂げ退団で完全に動けなくなりました。今週末フレンチの予定を入れているので何とか魂が残っている。フレンチは公演中止にならないからいいな!!(?)
はーどうやって生きてゆこう。呪術廻戦のアニメを観てクソデカ感情を摂取するくらいしか生を感じられないよ。
2023年上半期を振り返る
Time fliesとは云うが、年々その速度が増している。もともと記録することが好きなはずの私でも、記録している暇がないくらいの速さで時間が過ぎるので、もうほぼ記憶喪失に近い。
でもたまに過去の自分の記録をみると、懐かしく面白く読めるので、相変わらず未来の自分のために書いておく。
三十代も慣れてきたところで、仕事とプライベートのバランスを模索している。仕事、最近報酬に見合わない質量になってきて、なんだかなあと言う気持ち。昔と違ってすぐに辞めてやるーとならないのは、落ち着いた証拠でしょうか。
隈とかシミが気になるようになってきたけど、美容皮膚科デビューはまだタイミングがなくてできていない。相変わらずリモートワーク多めのため、メイクは週2くらいかなあ。アイシャドウを使わなくなって、コンシーラーとアイブロウと口紅でおわり。最近まつげパーマもしてるのでアイラインもいらないかなと思ってしていない。まあよいでしょう。
服の趣味も変わった。パンツスタイルが快適と感じるようになったけど、なかなか似合うものがないのでお気に入りは色違いで買っている。シンプルなものを好むようになった。前は着なかったモスグリーンとかカーキとか、緑系が気づいたら増えつつある。昔はブルー、パープルばっかりで、クローゼットは青のグラデーションみたいになっていたのにね。
■1月
仙太郎の花びら餅とともに始める。
恒例のフレンチに母といった!写真見ただけでよだれ。白子の季節にはやくなってほしい……。
父と麻雀してボロ勝ち
チョコレート前哨戦
■2月
久しぶりのマンダリン
マイフェイバリットクッキー缶!
サロショ購入品、今年は控えめでした
エーグルドゥースのエクレア、ピスタチオクリームでおいしすぎたやつ
■3月
観劇後に小麦粉摂取
■4月
観劇後に帝国ホテルランチ
恒例の、母の誕生日祝い@天ぷら山の上
の後は山の上のケーキ!
■5月
マルニのサンダル、ビッグラブ
神楽坂でビストロランチ
からのお昼からバーでジントニック
友人宅にお邪魔した時に持って行った、エヴァンのパンプルムースケーク!
昨年末に初めて訪れて完全に好きになっちゃったシェイノ
友人と新宿の焼き鳥屋さん
■6月
法事で長野(というか松本)へ。純喫茶モーニング
安定のベビーシュー
友人にもらったすみれの花のチョコレート、下がジャンドゥーヤで可愛くて美味だった
観劇ログは年末に書くとして、しかし食べ物ばっかりだな。記憶と食事の結びつきが強すぎるのよね。
映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』を観た
今年に入ってから仕事が忙しく、繁忙期という概念がなくなっている。仕事、減らないのに延々と増えていく。風呂敷は広げられるが人は増えない。なんだかなあ。トップが変わると組織はがらりと変わるのだなあというのを体験している真っ只中。
ふと思い立って(あるいは嫌気が差して)、最近できていなかった特段緊急性のない有休をとるということを久しぶりにしてみた。緊急性はないけど、映画って封切りから上映終了まであっという間なので観られるうちに観なくては!と思って。
というわけで昨年末からひっそりと続いてる実写版『岸辺露伴は動かない』の映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』を観てきた。結論、ドラマのクオリティが高すぎて映画への期待も高かったなあ、という感じ。観ないと感想は得られないので観てよかったです。
一番違和感があったのはキャスティングで、若かりし露伴は高橋一生が演じられたと思うし、むしろそこは役者の腕の見せどころになりそうなのに別キャストになっていて、それゆえ回想シーンの必要性がわからなかった。七瀬が洋服を着てる意味もわからない。和服で黒にすると目立ちすぎるから?
七瀬も役どころとして必要なのはわかるけど、とにかく劇中で説明されすぎているがゆえに説明されてないところが気になってモヤモヤする。七瀬の印象がぼやけたまま終わった。
そもそも仁左衛門の回想シーン、露伴の先祖は七瀬であって仁左衛門ではないのだから、仁左衛門役を高橋一生が演じる必然性もわからない。あの二人に子どもはいなさそうだったので、仁左衛門と露伴の血のつながりはないのでは。
脚本、実写ドラマと同じ方が担当しておられるけど(スタッフはほとんどドラマと同じ)、正直映画の尺に合わせて脚本をまとめていて、かつ出演者の露出も一定担保しなきゃいけなくて……ってことでああなったのかなと思った。正直ドラマでは無駄・冗長と感じたことはたぶんなかったので、残念。
コロナ禍での撮影のせいなのか、はたまた別の理由かわかりかねるけど、思っていたよりパリのシーンが短かった。せっかくパリまで行って、凱旋門とルーヴルだけでいいんですか……せめて露伴ちゃんに道端でパンオショコラを食べさせてください……(これは100%私怨です)。
あと観光バスでフランス人からシャンゼリゼ通りについて質問される露伴先生、おかしいでしょ。地方から上京してきてその辺にいる外国人に東京タワーの位置聞かないでしょ。泉くんも露伴がフランス語喋れることに感嘆していたけど、絵画の裏のフランス語の文は読めてるし、軽く話せてるし。一貫性がなく見えた。
帰宅して「くしゃがら」を見直したけど、やっぱり森山未來と高橋一生の演技バトルがおもしろくて。どこまでアドリブか知らないけど、躍動感がすごい。岸辺露伴シリーズというか荒木飛呂彦ワールドのキャラクターを演じるには、これくらいぶっ飛んでないと浮くんだよなあと改めて思うなどした。
最終的に、あの世界観を一貫して作り上げている高橋一生・飯豊まりえコンビが異常(褒め言葉)という結論に至った。何度も言いますが映画化自体はたいへん嬉しく喜ばしいことなので、また是非制作してほしい。
やっぱりN○Kで制作するのと製作委員会形式で制作するのとでは懐事情も違うんでしょうね、全くそのへんの知識はないけど。
これは蛇足だけど、観終わった後「2時間スクリーン観てたのに意外と疲れてないな」と思った。原因は、普段宝塚や歌舞伎オペラグラスの向ける先・意識を向ける先を毎秒コントロールすることに慣れているからだと思う。見せたい絵を切り取られてる映画はコントロールほぼ不要で、これはこれでいいなと再認識。今年は気になっている映画が他にもあるので、観に行けるようにしたいなあ。
おとなの京都旅ログ
最後に旅らしい旅に出たのは、ざわざわとした緊迫感と非日常感が漂ってきた2020年2月。宝塚雪組の"Once upon a time in America"を観た足で新幹線に乗り、「のぞみに乗ってるよ望海さん…!」と興奮したことがつい最近のように思い出される。
まさかあれから、近場の旅行はありつつも、ほぼ2年半東京にひきこもることになるとはなあ。
コロナ前最後の旅行は京都でしたが、久しぶりの行き先も京都になりました。京都が縁もゆかりもない土地としてそこに在ってくれるのは、とても素敵な状態だと思う。新幹線で行かれる最寄りの海外都市、くらいに思っています。
東京にはなんでもあってなんにもないけど、京都にはちゃんと京都があってくれるからね。
そんなこんなでなつやすみ延長戦、平日最終の新幹線に飛び乗って到着即バーに行くたのしさよ
深夜に摂るカロリーは潔くがモットーです
バーのごはんってほんとうに罪深くてだいすき、ごはんのおいしいバーは至高
なにか美術展ないかなあと調べたらたまたま見つけてしまい、完全にノリと勢いでゴカム展
山積みにされた白石のお面を見て笑いすぎて涙出た
引きが強いぞ鶴見中尉〜!
気が狂ったように小麦とカロリーを摂取
百名店でクロワッサン→百名店でベーグル→百名店でケーキ→おみやげのお菓子を買ってうろうろ。パティスリーがたくさんある京都で、特に気に入りのお店ができて嬉しい。食べた瞬間顔を見合わせたもんな……
特に気に入ったのはフリップアップの栗クリームチーズベーグルと、グランヴァニーユのシュープラリネとモンモランシー
ナッツ好きがひれ伏すおいしさ
おまけの高瀬川
フレンチはビストロ百名店とミシュラン1軒ずつ行ったけど、心に残る一品というほどのものには出会えず残念
フレンチは世界観を食べているんだなと再認識した、味だけでも雰囲気だけでもだめなのだ
朝から30分並んでラーメンも食べましたしお腹いっぱいなのにおでんも食べました
おでん屋さんは、周りの食いしん坊が揃っておすすめしてくれた念願のお店に行けた!
至高のポテサラとまさかのなめこのおでんがラブだった
もっとも記憶に残る食事となったのはこれ、写真を見てもよだれが出る
茶懐石っぽくもありやや洋のテイストもあり、でも変にいじってなくてうまく着地しててめちゃくちゃ好きでした
季節ごとに行きたいな〜〜
送り火の名残とか、観光客のほぼいない観光地たちとか
行きたかったお店が某雑誌の表紙に載ってしまっていそいで予約をとった
スフレとレアとベイクドのいいとこどりをしたようなチーズケーキと、クリームみっちり詰まってるのに軽いドーナツと、その場で焼いてくれるマドレーヌ
悪巧みができそうなひっそりとした路地裏のバーでのんびり飲ませてもらいました
「やさしめのやまぐちだ……!」なラーメン、わらび餅抹茶パフェ、ひと口わらび
胃腸さんがんばってくれてありがとう
木曜夜の最終で行って日曜昼の新幹線で帰ってきたので、実質2.5日。おいしいものに目がなくて京都に行き慣れている人とやりたい放題するとこうなるんだなという良い例でした。
2021年1月 新年にソフトランディング
ひと月分のできごとや気持ちをまとめておくとツイートよりも解像度高く振り返ることができる気がするので、再開することにした。あくまでも未来の自分が振り返ったとき面白く読めることが大切。
年始早々、二回めの緊急事態宣言。二回めともなると、どのように生活すればストレスを最小限に抑えることができるかある程度わかってきているのでは、と期待していたけれど、それなりにしんどさはあった。
当然のように在宅勤務させてもらえている職種の贅沢な悩みだけど、去年からの蓄積もあり限界を感じるのも事実。閉塞感がとめどない。仕事でのネガティブな気持ちをひきずりやすい傾向にある気がする。
今回は飲食店に行けなくなったことも大きく影響しているのかも。平日20時、ラストオーダーを考えると19時に入店してなきゃならないって結構無理ゲーじゃないですか……? 早々に休業するお店も出てきて、いち消費者としてはふだんどれだけ外食で気晴らししていたかを思い知った。
通勤がないためほとんど外に出る必要がなく、心身ともに悪影響が出てきそうだったので、最近は無理やり予定を作るよう心がけている。主に歯医者とパーソナルジムだけど。
地元の歯医者に去年から通い始めたところ、痛みがあまりなく腕がいいので、歯医者ジプシーをしていた痛みに超弱い父にも勧めたら通いつづけている。
いつかこうなると思っていたが、今月とうとう私と父の予約時間が前後になった。母から、父が治療に行くよ、と連絡が来て、私も今日行くんだけど…とおどろいた。
いざ私の予約時間に行ったところ、担当してもらっている院長先生にパパこれからくるよーと言われて苦笑。これまであまり話したことはなく(歯医者さんって話すタイミングがとりわけ少ない)、私と父が親子であることも父から聞いてなんとなく知っていたようだった。
オフィス街にある歯医者なので、会社員のお客さんが多いらしく、このへんに会社あるの?と聞かれた。もともと小学生から大学生になるまで住んでいて、社会人になって戻ってきました、近所に住んでいますと伝えたら、学区の話に。なんと小学校の先輩だった。
わりと住民少ない区だし、他にも小学校はいくつかあるのに、こんな偶然もあるんだなあ。今月一番のおどろき。
父とは無事に歯医者の入り口で遭遇した。
外出頻度は少ないものの、物欲は結構ある。年始のセールは色々みたけれど、ピンとくるものがなくてスルー。年末に大きな買い物をしたのでまあよし。
ヒロタカのリングがほしいけれど、いつみても在庫切れ。タイミングがあったら買ってしまいそう。ふらっと覗いたサンローランのシャツが可愛くて、勝手も良さそうだったけれどしばらく着る機会もないし…と見送った。アニオナかロロピアーナのストールでも買おうかと思ったけど、アニオナは接客で苦い思いをして、ロロピアーナは踏み切れずこれまた見送り。振り返るとそこそこ多方面検討したなあ。
プラダの財布を六年ほどつかっているので、そろそろ買い換えたい。セリーヌ、マルジェラ、ロエベ、マルニあたりを見たけどピンとくるものがない。今年中に気に入りのものに出会えますように。
気分転換に、外に出ない日でも香水をつけることが多くなった。メインではdyptiqueのeau duelleを、サブとしてサンプルでもらったマルジェラのSpringtime in a Parkをつかっている。前者はわりと重いので寒い時期にぴったり、スパイシーなバニラの香り。後者もバニラが入ってるけど軽やかでさっぱりする。選択肢を増やしたくて、いまはトムフォードのジャスミンルージュか、ディオールのテカシミヤを狙っているところ。
こういう、購買してないけれどその前のフェーズの記録って意外とたのしい。いつかどれかお迎えするのでしょうか。
今月はあたらしいコートをおろしました。昨年末にロエベで買ったコットンのベルテッドコート。襟の色と裾のデザインがめちゃくちゃ可愛く、襟は取り外しもできるので春先にはスカーフと入れ替えて着たい。ドレッシーな形がとても可愛くて一目惚れ。
お買い物のときに素敵なおねえさんに気持ちよく接客してもらえると、晴れやかな気持ちでお迎えできてよい。ロエベは表参道も銀座も素敵なスタッフさんがいるので好きです。トトロコラボは見ていませんが……。
去年ほとんど化粧品を新調しなくて、さすがに入れ替えたいなと思ってアイシャドウを買った。トムフォードデビュー、pretty babyです。どうせ週に1回もメイクしないので、コンサバなものよりも強くなれるカラーがいいな、と思って色々見せてもらった。左下の偏光ラメがめちゃ可愛い。濃いめにアイメイクしてフレンチ食べに行きたい。
タッチアップはできないけれど、チップで手に乗せてくれるので色味の確認ができてよかった。色が乗せられていくたびに高揚するこの感じ、久しぶりで懐かしい!
今月は仕事が激務というわけではないのだけど妙にプレッシャーを感じるタイミングが多く、精神的に消耗した。上旬は大きな仕事がひとつ片付いたので、ビジネス書でも読もうと思い立っていくつかkindleで購入したけど、未読。
仕事自体は気に入ってるしまだまだ成長したいと思えるけれど、社会人歴もそこそこになってきて、どこに向かうかなあと考えあぐねている。答えが出ないときは目の前のことを頑張るしかないし、社会人なんてマラソンで全力疾走しても仕方ないから、焦らないことが肝要なんだろうな。息抜きの方法をメンテしながら増やしていくのがいいのだろう。
そういえばチョコレート大戦争はもちろん今年も勃発したので、それは来月まとめることにする。おしまい。
2020年いろいろなベストたち
クリスマス感も年末年始感もあまりないまま2021年に突入してしまった。お元気ですか。私は生活が落ち着いたので、仕事をなんとかこなし、舞台と海外旅行を制限されるストレスをやり過ごす日々です。チョコレートのお祭りが始まるのでメンタルは元気です。
思っていたのとぜんぜん違った2020年だったけど、それなりに楽しく充実して過ごせたと思う。恒例のマイベストまとめです。
みたものよんだもの編
▼今年のベスト一冊「優雅なのかどうか、わからない」(松家仁之)
年末に駆け込みで読了したのもあるけど、いまの自分にとってぴったりな物語だった。手綱を取り戻して、好きなように生活を再構築していく主人公の姿に自分を重ねて読んだ。
松家さんの本は建物や部屋の調度品の表現がおしゃれで素敵で、小さな豊かさの積み重ねを感じるので好き。
▼今年のベスト漫画「A子さんの恋人」
例年に比べて色々読んだけど、やっぱり今年完結したこれかな。幕引きがうますぎる。どのキャラクタにも共感できる部分と生々しくいやらしい人間的な部分があって、知り合いのようにすら感じた。表現の抽象度の高さゆえに、読んでいてどう感じたか、どう読んだかを語り合うのがたのしい。そして中央線沿いに住みたくなる漫画。
▼今年のベストドラマ「Modern Love」
入院中に英語のリハビリのためにアマプラで見て、NYに行きたい気持ちを募らせた。人間関係のドラマチックな側面をより際立たせることのできる空間が都会なのだな、と思いながら。
▼今年のベスト展示「King&Queen展」
贔屓の明日海りおさんが音声ガイドをつとめるとのことで見に行ったんだけど、予想以上に赤裸々なイギリス王室の歴史を絵画とともに目にして、大興奮。ハプスブルク家もロマノフ王朝も好きなので、考えてみれば好きな分野なのだった。
あと印象深かったのは自粛明けに行った江戸東京博物館かな。今年はさすがに芝居から離れざるを得なかったので、空間として懐かしくすらあった。
▼今年のベスト映画「パラサイト」
パラサイトを見てからいろいろありすぎて去年の映画だと思ってたけど、ログを見たら今年の1月に見ていた。
今でも蘇る緊張感。間違いなく映画館で没入して観るべき映画だった。また観たい。
▼今年のベストアニメ「呪術廻戦」
ソウルメイトにおすすめしてもらって見始めた。五条先生……!と7話でなりつつも、伏黒恵くんもとっても気になります。いわゆるクソデカ感情が右往左往しすぎではこのアニメ。
▼今年のベスト宝塚「Once upon a time in America(2月雪組)」
12月のピガール狂想曲(月組)と迷ったけれど、やはり雪組のクオリティに軍配が上がりました。コロナ騒動で自粛が始まる前に滑り込みで観劇。望海風斗さんの男役芸極まれりという役作りで、一幕目の最後はとくにヒリヒリした。
絵面が強すぎる……。
▼今年のベスト歌舞伎
「身替座禅(11月歌舞伎座)」
2月の歌舞伎座での観劇を最後に歌舞伎を見る機会がなくなり、8月の再開から徐々に行き始めたものの好みの芝居がかからず、今年はあんまり熱心に見物しなかった。
久し振りに歌舞伎座で芝居を見た8月、あまりの見物客の少なさに衝撃を受けてしまって。高齢の方や地方の方が観に来なくなったら、歌舞伎はどうなるんだろうと暗澹たる気持ちだった。
そんな中で見た菊五郎さんと左團次さんの身替座禅。菊五郎さんは魚屋宗五郎同様、お酒好きの役どころがとてもお上手で見ていて微笑ましくなってしまう。左團次さんの玉の井は鬼の形相だけれど、なんだか憎めない可愛らしい役どころ。ときどきドスがきいていて、そのギャップがすさまじい。
見物しながらけらけらと笑い、こうしてすべてを放り出して一心に笑えることのありがたさを噛み締めた一幕だった。
おかいもの編
▼今年のベスト買い物「無水鍋」
自粛シーズン、調理器具や食材に課金した人は多いかと思いますが、例に漏れず私もです。
煮込んだり蒸したりするお鍋が欲しいなあと思ってストウブと悩んだ結果、こちらの方が軽くて洗いやすそうという理由で購入。以来めちゃくちゃ愛用しています…!
無水鍋で炊いた白米が美味しすぎて炊飯器を捨てた。お肉の煮込みもおいしくできるし、カレーも最高だし、お鍋にしてもいいし、オーブン料理にも使えるし。ほんといいお買い物だった。同じく今年買ったせいろと合わせてたくさん使っていきたい。
▼今年のベストお洋服「ショートダウン」
年末にロエベでショートダウンを買った。今年は海外旅行の機会がなく、予算が少しあったので思い切ってアウター探し。HERNOもよかったのだけど、ロエベの方がめずらしいかなと思って。あと店員さんのレコメンドが完璧だったので。
最低週5外出、という縛りがなくなり着回しという概念が薄れつつあるので、本当に気に入ったものやいいものを買って長く使うスタイルに徐々に移行中。いまのところロエベのお洋服ばかりだけど、ステラマッカートニーやマルジェラあたりも増やしていきたい。
▼今年のベストアクセサリー「Hirotakaのイヤーカフ」
ここ数年セミロングヘアだったのだけど、自粛中に嫌気がさして5月末にバッサリと切り、それからはすっかりショートヘアが定番に。寝癖問題はあるけれど、いかんせんシャンプーとドライヤーが楽すぎる。
普段アクセサリーはあまりしないけど、ショートヘアなら顔まわりを華やかにしたいなと思って、イヤーカフを買いました。シンプルで品が良くて好きなのでピンキーリングあたりも買いたいな~。
骨つきをオーブンで焼くとなんとなくおもてなし料理感が出るので友人がきた際に出すのにちょうどよいです。サッポロクラシックと合わせて北海道満喫セット。
▼今年一番リピートしたもの「dプログラムの化粧水」
しばらく化粧水ジプシーをしていたのですが、敏感肌なのとそろそろ20代も終わりに差し掛かってきたのとで、ちゃんとお手入れをしたいなあと思って皮膚科で勧められたこちらを始めました。
ピンクのパッケージの敏感肌用を使っているけど、花粉などのアレルギーで荒れやすい時期でもピリピリせずに使えるのでほんとうにありがたい。ばしゃばしゃ保湿してます。
たべもの編
▼今年一番感動したご飯「Le bonzeのすべて」
人に教えたくないけど大好きなフレンチ、東銀座のLe bonzeに出会い、隔月くらいで通った1年でした。雰囲気はビストロの位置付けだけれど、一皿一皿の質が高すぎて毎度感動している。
おすすめは何か?と問われても答えられないくらい、前菜からデザートまで洗練されたおいしさ。それでいて気張らずにお邪魔できるので、ついつい通ってしまうのでした。
この日のベストは白子。大きくて立派な白子だった……そしてラム苦手な母がおいしいというくらいラムもおいしい。
▼今年ハマったご飯屋さん「ブラッスリーザン」
打って変わってブラッスリー。自宅の近所にあるので10日に1回くらいは通っている。お酒もいろいろあっておいしい。豆サラダとブロッコロがおいしくていつも頼んでしまう。
日常的に通ってるのでもはや写真がない。ブッシュドノエル!
▼今年のベストチョコレート「ヴァンサンゲルレのタブレットジャンドゥーヤノワール」
食べたチョコレートについて率直な感想を述べる、自分しかいないLINEのルームがあるのですが、そのログで一番テンション高かったのがこれ。
もともとジャンドゥーヤ大好きなんだけど、こんなになめらかかつじゃりじゃり感が共存するなんて…と息をのむおいしさだった。パッケージもかわいい。
ヴァンサンゲルレが名古屋に上陸してるので是非とも買いたいところ。
▼今年のベストスイーツ「アランデュカスのシュトーレン」
今年一番感動したお菓子でした。表面がチョコレートがけで中のナッツがざっくざくでほんとうに赤ワインが必要だった。それなりにお値段張るけど来年も買うと思う。ガトーフェスタハラダとあわせて定番シュトーレンの仲間入り。
▼今年のベスト和菓子「近所の草餅」
今年はやたらと草餅を食べたくなることが多く、徒歩1分の和菓子屋さんに突撃して買っていたので。うさぎやの生菓子も結構食べたな。
▼今年のベストパン「Boulangeのチョコバニラスコーン」
パン?って感じですがパン屋で売ってるから許して。このスコーンのチョコがおいしすぎて、スコーンといえばこれとなりつつある。
その他
▼今年始めました「麻雀」
大学時代にちょっとルールを学んだもののよく理解しないまま遠のいてしまった麻雀。今年は時間がたくさんあったのもあり、一からルールを教えてもらってオンライン麻雀でひたすら対戦していた。完全に感覚>論理派なのでもう少しちゃんと勉強したいところ。
▼今年やってよかったこと「すこしでも違和感のある人やことから距離を置く」
なんとなく嫌だなーと思うイベントや、気乗りしないけどまあいいやと流していたことに対して、必要に応じて向き合いつつも距離を置くという選択肢もとれたのがよかった。
▼今年のお気に入り「サマリーポケット」
今住んでいる家があまり広くないのと、ハウスダストアレルギーなのでできるだけ家の中を清潔にしておきたい(ものを置くとすぐに埃がたまるのが嫌)のとで、貸し倉庫みたいなサービスを探していて出会った。
預けているものを写真一覧にしてくれてアプリで確認できるのが便利。布団とかも預けられるしクリーニングもあるみたいなので、年2回衣替えのタイミングで中身を入れ替えようと思っている。とにかくものがたくさんあるのがストレスなので、送るとほっとする。
▼今年よかったこと3つ
前年に続き持病がちょっと寛解した
なかなかハードな仕事だったけどやりきった
歯医者に通う習慣ができた
2021年は30代に突入ということで、あらためて自分のやりたいことにフォーカスしていきたいな。30代っていろんなことに慣れてくるタイミングだと思うから、今こそやりたかったことや新しいことをしたい。
2021年もおいしいもの食べて観たいものを観て会いたい人に会って好きな服で装って自分の足でしっかりサバイブしていこう c’est ma vie!
— natsuki (@takihashi) 2020年12月31日
梅雨の晴れ間に
インプット依存症だったのかもしれない。
毎週予定をぎゅうぎゅうに詰め込んで、予定のない日は自分で予定をつくって、そうやってなんとか自分の機嫌をとる方策を枯渇させないようにしていた。強迫観念があったように思う。
もちろんすべて好きでやっていたことだけど、チケット争奪戦で一喜一憂したり推しの公演で感情がバグったり狂ったように海外旅行の予定を入れたり、なんだか一人でお祭り騒ぎしていた。
ほぼすべての楽しみを取り上げられて、強制的に現実から逃げる手段を奪われて、突然目が覚めた感じがする。
外に出なくなったので読書や映画鑑賞をするかと思いきやそうでもなく、ぱったりとすべてのインプットに対して熱が冷めてしまった。
周りにオタクが多すぎるせいかもしれないけど、ありとあらゆるものがオタク的言説に収斂する気がして、それにマンネリを感じているのもあるかもしれない。何を見ても似たような評価が聞こえるというか。
まあでもそれなりに楽しくやっている。娯楽のない世界でも色褪せたままにしては生きていかれない。
最近は掃除が好きだし(一番嫌いな家事だったのに、すごい変わりよう)、ずっと行かなきゃと思いつつ先延ばしにしてた歯医者にも行けてるし(結構通わなきゃいけなさそう)、料理家のレシピを見つけては試したりしてる。
美術館や映画館には行きたいし、幕が上がれば劇場にも行きたいけど、前ほど熱狂はしないだろうなあ。仁左衛門さんが冨樫やります!とか、みりおさんがトートやります!とかじゃない限り……(想像したらちょっとテンションが上がり、おのれの現金さを知る)
高校生〜社会人になりたてくらいが、一番生きづらかったように思う。いろんな基準とか、自分でこうありたいっていうレベル、ルールに縛られて雁字搦めになっていた。
仕事も家事もプライベートもそうだけど、20代も終わりにさしかかって、やっといい塩梅がわかるようになってきた気がする。
料理は出汁から取らなくていいし、仕事は多少失敗しても全然問題ない。まあ、修羅場とかはたまに起こるけど、それでもだいたい乗り越えて生きてる。
大人はたのしいぞ。
でも、大人がたのしいかどうかは、それまでにどれだけの感情に出会えているかにかかっているように思うから、子供時代はあれでよかったんだろう。
劇場を非日常空間として愛してきたけど、もしかしたらもう非日常は必要なくて、日常の一部として愛せるようになってきているのかもね。
それはわたしにとっては、とても健全なことのように思える。