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今日はお休みをもらってとことん自堕落に過ごしている。冷蔵庫の野菜をつかって適当にごはんを作って、ハーゲンダッツをたべてだらだらとテレビをみる一日。罪悪感を帳消しするために掃除をしたのでえらい。

塩豚が冷蔵庫にあるととっても便利だ。茹でたり焼いたりして食べても美味しいし、飽きたらスープに入れて出汁がわりにしてもいい。最近の定番です。

スープといえば、スープ作家の有賀薫さんのインスタ、眺めてると幸せな気持ちになる(おなかもすく)。

 

本の好みが近い友人に伊藤計劃を勧めたら、早速『虐殺器官』を面白く読んだとの報告が。彼の著作は全て買い揃えておきたい気もするけれど、最近本を買うことにどうしても抵抗があって躊躇っている。まず場所をとるし、ハウスダストがアレルゲンな私はお医者さんに本を持たないように言われているのだ。アレルゲン、いろいろパターンはあるだろうけどなんとなく過剰摂取したものがそうなるように感じている。 本については過剰摂取している自覚はある。

 

土日何してるのって聞かれるとだいたい歌舞伎観てるって答えて不思議がられて話が盛り上がって終わるんだけど、逆にみんな何してるんだろう。友達に会ったりしてるのかな。

友人、会ったら会ったでもちろん楽しいんだけど、最近は会うのが億劫になってしまって会えていない人ばかりだ。結婚生活も彼氏とのばたばたも仕事の話も私にとっては付属品でしかないのかもしれない。あなたが日々何を見て、何を考えてどう変わったかを知ったり感じたりしたい。

なんだか物憂い季節なだけかもしれないけど。

 

ところでミュウツーが捕まらなくて日々悔しい思いをしている。3回勝ってゲットチャレンジしたのに3回とも逃げられた……。ベトナム行ったら限定のポケモンいるかしら、わくわく。

そろそろ旅行の準備しなくちゃ。まずは機内で読む本を調達しに行こう。

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ひとの生活を垣間見るような文章が好きだ。過去の自分もほぼ他人のようなものなので、いつか未来の自分が面白がるかもしれないと思って、日記のような週記のようなものをシリーズ化してみようと思う。タイトルをつけにくい雑多な内容をひとまとめにするという裏目的もある。思考回路のショート回避。

とかなんとか思っていたら、今著作を読んでいるので久しぶりにぐぐってみた伊藤計劃がかつてどんぴしゃなことを書いていた。しかもはてなで。

なんだろう。多分明日はこれを書かないという自信はある。みんな、あんなにたくさん書くことがある日常がうらやましいなあ、とも思う。けれど、ぼくにだって書きたいことが無いわけじゃないし、けれどそれが、なんつーか、「はてな臨界量」ともいえるボリュームに到達していない、という感じだ。はてなに毎日書きたいほど自分のなかに何かがあるわけじゃない。けれど、ときどき思い付いたそれを取りこぼすのももったいないかなあ、と思って、はてなに書きたいほどなにかがあるわけではないけれど、それでもときどきはあるそれを回収するために、はてなには申し訳ないけれど、はてなを使わせてもらうことにした。

 ごめんなさいね、はてなさん。

 ずぼらなユーザでしょうけど。

結婚式 - 伊藤計劃:第弐位相

 

実は去年から毎日日記をつけているのだけど、ついついその日の出来事に終始してしまって頭の中のことは残しづらい(その日の出来事も、そのときの感情を思い出すきっかけになるので大切ではあるけど)。だからそういうことも書き留めておけたらなと思って。

しかし伊藤計劃、読めば読むほど早逝が悔やまれる。遺されたブログをすこしずつ読んでるけど、早逝の天才とカテゴライズされがちな彼のリアルを見るようで面白い。

読み忘れてた『屍者の帝国』を読んでいる。伊藤計劃は読んでてちょっと翻訳本ぽい時があってそのニュアンスが好き。『虐殺器官』も面白く読んだし『ハーモニー』は何度も読んだなあ。

 

ランチタイムにお気に入りのお店で、お気に入りのパスタを食べた後に紅茶を飲みながら本を読む時間が気に入っている。混んでいるときは遠慮するけど、水曜日はそんなに忙しくなさそうなのでのんびりしやすい。せわしない一日の中のほっとする時間。

前も書いたけど、人とごはんを食べるのが得意じゃないので、とくに美味しいものを食べるときは気心の知れた人かひとりで食べたい。会話に意識を持っていかれると味覚がぼやけてしまうからだ。ただ食いしん坊なだけなんだけど。

 

食いしん坊で思い出した、最近は夜肌寒くて肉まんとかあんまんを食べたくなる。ちょっと気が早いか。表参道のポプラ、通学路だったから帰りにこっそり立ち寄ったなあ。肉まんはんぶんこの冬の思い出。

冬といえばストッキングがすごく嫌いだ、だいたいおろして3回くらいで電線するから。で、この時期は早々にタイツを履きたくなるんだけど、まだ暑い日もあるから難しい。そういうわけでデニール数の低い白と黒の間みたいなタイツを履くんだけど、これが全く電線しなくて感動した。ア○ギ様さすがですついていきます。。

 

Amazonプライムテニプリのアニメが追加されちゃったので、時間が溶ける溶ける。筋トレしてる間の暇つぶしになってよい。しかし今見ると橘杏ちゃんがぶっちぎりで可愛い……。氷帝戦たのしみ。

来週は待ちに待った旅行なので、そわそわし始めている。旅行の前がいちばん好きかもしれない。14番目の月が一番好きってやつ?

鮮明な季節の残像

もはやありがたみも新しさもなく使い古された「平成最後の夏」、私にとっては大きなアイスクリームみたいなものだった。まだある、と思いながらゆっくり食べていたら、気がついたときには夏の暑さで溶けきって跡形もない。

そんな夏だとしても、振り返るとビビッドでうつくしく感じるのだから不思議だ。季節は季節というだけで美化されているのかもしれない。

いつもの記録魔、あるいは時間に対する貧乏根性をモチベーションに、わたしにとっての平成最後の夏をまとめておく。

 

仕事の関係でまとまった夏休みは取れなかったのだけれど、夏をいちばん感じることができたのはお盆の京都一泊二日だ。

年に何度か遊びに行っている京都のお茶屋さんに誘ってもらって、大文字焼きを見に行った。

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大文字焼きというものだとばかり思っていたけど、京都の人は五山の送り火というらしい。

秘密の隠れ家みたいな会場でお酒とおいしい食事をいただきながら夕暮れを眺めて、時間が来たら順々に点火される送り火をぼんやりと眺める。贅沢な時間だった。京都にきた新選組もどこかで眺めたのかなあ。

8月の京都は10年ちょっとぶりで、茹だるような暑さを覚悟していたのだけど、大変過ごしやすいお天気でそれもよかった。東京より涼しくて驚いた。

 

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京都にはもう数え切れないくらい行っているのでそろそろお寺観光という楽しみはなくなりつつあるけど、今回はたまたま限定公開していた旧邸を見に行けてよかった。昔のふるーい優雅なお宅。

 

久しぶりに映画館に映画を観に行った。シネマ歌舞伎の『大江戸りびんぐでっど』と、『オーシャンズ8』と話題作『カメラを止めるな!』。

シネマ歌舞伎で上演される演目は勘三郎さんが出ているものが多いからか、観にいくたびに不思議なさみしい気持ちになる。スクリーンに映る彼はいつもバタバタ走り回って文字数の凄まじそうな量のセリフを言って、このエネルギー量に惹かれる人が多いのも頷ける。

映像があると、もう二度と会えない、観られないはずの人を観られてしまうから、ありがたいことだけど遣る瀬無さが残ってしまう。特に歌舞伎は、生きていた時代で観られるものがまったく変わってしまうから。今見られるものよりももう見られないものに目が行きがち。

 

オーシャンズ8とカメ止めは完全にノリで観に行ったのだけど、観てよかった。なんの驚きもなくケイト・ブランシェット沼に落ちる。彼女がパステルカラーのスーツをお召しのときがめちゃくちゃグッとくる……。女だらけの作戦なんて絶対誰か裏切るでしょ、とか汚れきった心で構えていてすみませんでした。(男性比ではなく絶対的に)強い女はひたすらかっこいい。

カメ止めはよくできているなあと感心したし真魚さんがひときわ光っていたけれど、三半規管が弱いので最初の30分はかなりキツかった。なんとか耐えきって最後まで見られてよかった。

 

そういえば、会社のお達しでちょこっとだけビジネス英語のスクールに通った。普段フランス語なまりの英語ばっかり聞いているものだから、自分の話す英語も若干なまっているということに気づけてよかった。英単語帳を引っ張り出したものの続きはせず、代わりに気休めと言ってはなんだけど、SpotifyでひたすらThe Beatlesを聴いている。とりあえず正しい発音の英語を耳に入れる習慣を作ろうと思って。

音楽との距離は友達との付き合い方に似ている。まったく意識しない日々が続いたかと思えば、突然毎日連絡取っちゃうみたいな。The Beatlesもそのうち飽きるだろうなと思って聴いていたけど、何故かまだまだ聴き続けている。掠れたジョンレノンの声がセクシーで好き。喉の奥でがなるときとか、ちょっと椎名林檎を思い出す。

 

夏はアイスが主食と断言して憚らないけど、今年はチョコミントアイスのラインナップが多くてコンビニ巡りが捗った。たしかセブンのチョコミントアイスバーをよく買った記憶。

という流れで夏に食べたおいしいものログ。

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夏嫌いなくせに夏生まれなんですが、今年は久しぶりにホールケーキを食べなかったもののめちゃくちゃおいしいケーキでお祝いしてもらいました。ピスタチオ最高。


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北海道に出張に行った父が珍しくお土産を買ってきたのでうに丼のために召喚された。自発的突発的なお土産を彼が買ってきたのは初めてじゃなかろうか。


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別途記事にしたい気もするけど、夏はホテルステイにはまった(というかある種の修行)。デパ地下に行ってからホテルに行くのとてもはかどります。


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この夏かなり上位に食い込む、FOUNDRYの桃とアールグレイのタルト。なるほどこの組み合わせは大正解である。


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歌舞伎のために大阪遠征したときに泊まったセントレジス大阪(超素敵なホテルで気に入ったのでまた泊まりたい)のイタリアンランチ、このパスタがめちゃくちゃおいしかった。えびとカラスミという最強コンビ。


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ツイートしたけど、いちじくを見つけたらご一報ください。いちじくのお菓子には本当に目がないもので…。マリフレ、ごはんはいまいちだけどケーキのヒット率高い。


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京都で食べた鱧のお寿司。鰻は好きじゃないけど鱧はめちゃくちゃ好きなんですよね、15歳の時からもうずっと好き。


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世界一好きな女の子のことを世界一好きだなと思い始めてからたぶん12年くらい経ったのですが、その中でも最長の会えなかった期間をようやく終えて再会、記念のとらや。開店前の三越地下入り口で姿を見つけたときはちょっと泣きそうになったし、当日家を出るときには最早会いたくないとまで思った(錯乱している)けど、平成最後の夏に再会できてよかったね私。この人に対してだけはやたらと愛が重い。

 

今年の残り時間で夏休みを取り返す予定。気づいたらたべものと旅行のブログになりつつあるな。

ブリュッセルで食べおさめ。ベルギー旅行記・その4

旅行の最終日は、ブリュッセルでチョコレートを食べ納めることに。ゴディバやMary、ノイハウスにレオニダスなどたくさんブランドがある中で、今回はピエールマルコリーニへ。ベルギーのブランドなんですね、知らなかった。

 

ホテルからひたすら歩くこと20分程度。日曜の朝だからなのか、人通りは少なめ。歩く道すがらいくつかショコラティエがあって浮気しそうになるも、なんとか本店へ。


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風車のデコレーションが可愛くてきゅん。vents d’été、訳すなら夏風といったところでしょうか。2018年のコレクションの名前だそう。


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お店の外はちょっとした広場になっています。


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店内に入って階段を登って2階へ。1階はショップで、マカロンが大量に並べられていました。

人が写ってない店内の写真がないので割愛しますが、ソファ席やテーブル席など全部で20人くらいは収容できそうな広さ。内装もパステルカラーで可愛い。朝の時間帯だったからか、私たちともう一組のご夫婦のみでゆったり静かに過ごせました。

 

さて、チョコレートを食べればいつでもご機嫌になれるチョコレートラバーの本領発揮です。

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まずはショコラショー。熱すぎず、甘すぎず、朝の目覚めにちょうどよいドリンク。一人で飲むには大きいかなと思ったけれど余裕でした。朝から血糖値を上げにいっている。


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セットでついてきた焼菓子がおいしかった…!日本で買うときは焼菓子もチョコレートもジャンポールエヴァン一択だったけど、今度からはピエールマルコリーニも候補に入れたい。

カロンがトロピカルフルーツのフレーバーだったのだけど、普段はあまり好んで食べないのにさっぱり爽やかな甘さが気に入りました。黄色いチョコレートは柚子。フランスでは柚子フレーバーは抹茶に次いで大人気らしい。

 

ここまで頂いたところでショーケースを見にいってしまい、ついついもう一つ注文してしまったのがこちら。
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ケーキというかショコラテリーヌというか、生地のサクサク感もありつつチョコレートの濃厚さも味わえる一品。ショコラオランジュ好きにはたまらない。。

幸せを噛み締めつつピエールマルコリーニを後にします。店員さんもフレッシュで明るくて気持ちのいいお店でした。

 

ちなみにお土産で買った中では、日本未上陸のGallerのアソートが味よしコスパよしでした。またヨーロッパに行ったときに探し出して買いたい…。40本で20フレーバー入ってて2500円くらいなので、ちょっとしたお土産に最適。

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パッケージもコスメっぽくて可愛い。

 

お腹も膨れたところで……と言いたいところだけど、食べ歩きツアーと化してきているのでまだ食べる。

ムール貝アントワープで食べたきりで、せっかくなのでもう一度くらいは食べたいなと思っていたので、海の幸が美味しいらしいMer du Nordへ。
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看板の下で注文するスタイル。観光客も結構いるみたいだけど、メニューが全てフランス語で書かれているのでなかなか試されました。横で揚げてたり盛りつけたりしていて、食欲がそそられます。

とはいえお腹ぺこぺこというわけではないので、抑え気味に注文。


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まずは魚介のスープ!日本でいうあら汁的なやつだと思うけど、お魚の身やセロリがたっぷり入ってて、食べ応えがあった。写真横のチーズをあとで投入して追いカロリー。パンを浸して食べても美味しい。


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そしてムール貝フリット! 身は大きくないけどジューシーでおいしい、ワインが進む……。

 

さすがにお腹がいっぱいなので、空港に行くまでの空き時間をブリュッセルをふらふらして過ごすことに。

パサージュの雰囲気が好きでつい写真を撮ってしまう。お目当ての本屋さんも見つかって満足。
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教会にも行ってみた。アントワープの教会も行ったけど、フランスのと比べるとシンプルで白っぽい。ステンドグラスは原色使いが多かったように感じた。

 

ということで弾丸ベルギー旅行はおしまい。このあと空港のラウンジで日本対セネガル戦を初対面の日本人のお兄さんと観戦したのもいい思い出。

またいつか周辺国に行ったときにでも寄り道したい、美味しい国でした。

中世の街並みを求めてブルージュへ、ベルギー旅行記・その3

3日目のメインイベントはブルージュ探訪。こちらはベルギーに住んでいた知人が景観を褒めちぎっていた街。アントワープよりは少し遠くて、ブリュッセルから1時間弱で到着。

 

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ブルージュ駅。写真撮り忘れたけどだだっ広い広場を抜けて、人々が向かう方に従って歩いていくと、なんとも癒される緑いっぱいの景色が。公園を通り抜けて街に向かう。


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ここはフォトスポットらしく、沢山の人が立ち止まって写真をとってた。たしかに中世的な雰囲気。

 

まずはビールの醸造所見学へ。今回はDe Halve Maan(ドゥハルヴマーン)醸造所にお邪魔しました。英語対応ばっちりなので安心。

建物の中隅々まで見せてくれて、かなり充実したツアーだった。写真を撮ってないのが残念。ツアー後半の方ではみんな早くビールを飲みたくてうずうずしていたのが感じられました笑。


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屋上からの景色。この赤レンガが中世の街並みって感じで素敵です。ブルージュは快晴でむしろ暑いくらいだった。


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ツアーのあとのご褒美ビール!を飲んでいたら、高校時代の友人がたまたまブルージュにいることを知って、顔を見に行くことに。こんな偶然なかなかない。

 

ブルージュは赤レンガの建物も多いけどカラフルな建物もあって、歩いているだけで楽しい。颯爽と馬車が通って行ったり。アントワープと比べると観光地然としていて、鎌倉を思い出したりした。


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しかし日差しが強くて暑いので、日陰で休みついでにランチへ。Lievenというレストランに行った。

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最近ジントニックにはまっているので、迷わず注文。

コースもあったけど、そんなに食べられる気もしないのでアラカルトで。無類のエビ好きなのでbaby lobsterを頼んでみる。すると来たものが……


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どこがbaby…?と思わず笑ってしまうようなロブスター!さすが魚介が豊富な国、エビぷりぷりでおいしい。そしてさすがの外国サイズ。。

左上に写ってるのはフムスとクスクスのサラダで、セネガルでフムスの美味しさを知った私は大歓喜。すごい量だけど味付けがさっぱりしているので結局完食。本当に何食べてもおいしいな、ベルギー。

 

腹ごなしがてら探索。風車って初めて見たかもしれない。途中で見つけた路地を見て、カフカの『城』を思い出す。川下りツアーがあってそれにも参加した。隣に座ってたおじさんがドナルド・トランプに激似で何度も見てしまった。
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観光名所の鐘楼に登るのを断念しつつ、ピエールマルコリーニを見つけてつい買ってしまう。フレーバーを選べて、お会計をしてる間にお姉さんがチョコをつけて固めておいてくれるスタイル。私はフランボワーズにした。f:id:kitsu7:20180729175715j:image
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で、どうしても前日に食べたサクサクのワッフルじゃなくて、ふわふわのワッフルを食べたかった私は、oyyaというお店にも立ち寄りました。結構行列してた。夕方だからかもしれないけど結構ジェラート屋さんは並んでた印象。

ピスタチオには目がないのでついジェラートも買ってしまう。
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書き出してみるとひたすら食べて街を歩いただけだったけど、人もたくさんいて街に活気があって、観光地らしい観光地だった。

ということでブリュッセルへ帰ります。

 

ホテルでちょっと休息をとってから、再び街中へ。まだ食べるんかーいというツッコミは置いておいて、Pasta Divinaというイタリアンへ。なかなか人気店らしく混んでたけど、タイミングよく待つことなくテラス席へ通してもらえた。

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まだまだビール。ビールの種類が多すぎて何回飲んでも新鮮な感じがする。ビール好きには本当に天国!


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こちらは今まで日本以外で食べて一番美味しかったパスタ。お昼も食べたのに、エビアレルギーで死んでもいいくらいエビ狂なので再びエビを選ぶ。イカスミとにんにくの香りは最強タッグでした。

 

ベルギー最後の夜なので、夜景を見ようと日の入りを待つのだけど、なかなか日が落ちない。そういえば忘れてた、ということで世界三大がっかりスポットで名高いManneken-Pisを見る。
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うっかりしてたら素通りしそうな場所とサイズ。

 

この日はW杯でベルギーが勝ったあと、かつドイツ戦の最中だったので、地元のバーは大盛り上がり。ブレーメンの音楽隊みたいな、各々楽器を弾いてるおじさんの集団に遭遇したりしつつ、まだまだ制覇できそうにないビールをもう一杯。
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左のはチェリービール、甘くておいしかった。

 

日が沈みきるのを待てなかったので、一番暗いグランプラスの写真は22時くらいのこれ。たしかに美しい。

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すれ違う人たちはワッフルやらケバブやらを手にしていて、一体彼らはいつ眠るんだろうと不思議に思いながら帰路についた。

不思議な港町アントワープ、ベルギー旅行記・その2

2日目。まずはブリュッセル中央駅を目指す。

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建物の感じや石畳を見て、やっとヨーロッパに来たー!という実感がわいた。ブリュッセルに限らず工事中のところが多い。そして朝は人が少ない……(一応平日、金曜日の8時とか。日本だったらラッシュなのに)


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ふと天井を見上げるとベルギー名物タンタンの絵がびっしり。遊び心があってよいですね。


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ここがブリュッセル中央駅。これから何度もお世話になります。


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駅内の電光掲示板。オレンジ色の文字は全て遅延のアナウンスなので、まあヨーロッパあるあるですが大体が遅延気味ですね。イタリアとかよりは細かく遅延状況を教えてくれるので助かった。

 

電車に乗り遅れそうになって走ったのになんだかんだ30分くらい遅延して待ちました。

これはあくまで体感なんだけど、街の標識やら視覚情報はオランダ語が優先されていたように感じた。一方で、車内で聞く会話はフランス語が多かったように思う。まあオランダ語はさっぱり聞き取れないというのもありますが…。

 

さてアントワープ駅に着きました。……が、駅の大きさと荘厳さに大興奮!

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エスカレーターに乗っていてふと後ろを振り返るとこの景色。こういう天井高いパサージュ風の駅めっちゃ好き……!


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そしてエスカレーターを登りきったところで現れたのがこれ。趣きあるー!かっこいー!荘厳!!と大興奮でしばらく写真タイム。


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出口を探しつつうろうろしつつ写真を撮る。うまく伝わっている気がしないけど、けばけばしくもなく非常に格式高い感じでした。


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正面もかっこいい…。これがただの駅だというので驚きです。この天井に向けたカーブとか好み。ギリシャ彫刻とかありそうなのに一切ないシンプルさも素敵。


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外観はこんな感じでした。

 

アントワープの中心部にはファッションブランド(といってもZARAとか、あとユニクロもあった)がたくさんあって、駅とのギャップにびっくり。

まずはお腹が空いたのでLe pain quotidien(日本にもありますね)で軽く食べることに。お目当は別にあったので抑えたけど、周りは大量のパンやハム、チーズや卵料理の朝ごはんを食べててうらやましかった…。

 

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Le pain quotidienはベルギー滞在中いろんなところで見かけました。内装が可愛い。ここではウェイトレスのお姉さんに「どこから来たの?日本?……イタダキマス!」と流暢な日本語を披露される。


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朝から糖分がっつりなエクレアとショコラショー、フランス語圏に来たらこれは外しちゃいけないなと思って。見ての通り大きいです。6月末なのにアントワープは寒すぎて(20度くらい)、現地でジャケットを買うほどだったから、ショコラショーが沁みた。


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ベルギーで飲んだビールで一番好きだったのはこれ。まさかのLe pain quotidienで出会うという。ブロンドビールというカテゴリに入るらしいのですが、すごくすっきりしてて軽いので、水のようにがぶがぶ飲める理由がわかった。

 

寒い寒い言いながらとりあえず街をぶらぶらしてみることに。生憎の曇り空でしたが、暑すぎもせずちょうどよかった。ただただ風が想定外に冷たい!
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このオープンテラスの感じや建物の低さ、ヨーロッパ!って感じがして本当に好き。

 

その後は前述のジャケットを買いに(というかフランスの好きなブランドがちょうどセールをしてて吸い込まれた)ウィンドーショッピング。ヨーロッパに行くたびにそのブランドのセールで何か買っている……。

 

さて、早くベルギーらしさを味わいたいね!ということで名物を食べに行くことに。今回はMaritimeというお店に予約なしで突撃しました。

12時ごろ行ったら全然人が入ってなかったし、なんなら店員さんも「え?ランチ?ああ、いいけど…」みたいな感じだったけど、食べ終わる頃にはすっかり賑わっていた。


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これまた内装が可愛い。右手にある水槽から大きな海老を生け捕ってて「?!!」となりました(なんの料理になったのかはわからない)。


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まずは名物小エビのコロッケ。とはいえ日本でもよくあるカニクリームコロッケとかその類でしょ、とたかをくくってたら大間違い。海老のエキスが濃厚すぎる…!小エビなのにこんなに海老の香りが強いの?!とびっくり。そしていつもは無視するパセリも、軽くフリットになっていて、レモンと合わせるとサクサクさっぱりおいしい。

 

そして、念願の!
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ムール貝の白ワイン蒸し!!

比較対象がないので分かりづらいかもしれませんが本当にバケツ1杯分出て来ました。ものすごい湯気、野菜の量。どこから手をつけるべきか躊躇うレベル。

しかし食べてみるとさっぱりクリーミーで飽きの来ない味付け。白ワインと生クリームで蒸しているらしい。ムール貝も日本で食べるのより身がだいぶ大きい。スープをたっぷりかけて食べるのが一番おいしい……。これ毎週食べたい。野菜不足になりがちな海外旅行でこんなにお野菜を食べられるなんて…と感動。


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バケツ一杯あったのを黙々と食べすすめます。となりのテーブルの現地男性と思わしき人は、ムール貝の殻でムール貝の身を取っててプロの仕業だった。(しかも我々は二人で一つ食べてるのに、彼は前菜を食べた後に一人で一つのバケツを抱え込んでいた…)

 

ムール貝はフランスでも有名ですが、ベルギーでも有名なので割とどこでも置いているみたい。ムール貝の香草焼きなんかもおいしそうでした。また、このバケツに入ってるムール貝もいろいろな種類の味付けがあるらしいので、長期滞在だったら是非試したかった……。

 

身体も温まったところでお店を出ます。このお店ではふたりでドリンク1杯ずつ+お料理で7000円弱。雰囲気もとってもいいし、ウェイターのお兄さんも馴れ馴れしすぎず程よい距離感でよかった。こういうところもパリとちょっと違う。

 

アントワープは実はそんなに見るところがなくて、あとは街をぶらぶら。海辺に近寄ったりしたけど寒すぎて早々に撤退。
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アントワープの見どころの一つ、市庁舎は運悪く改装中でした。

 

ビールも飲んだしムール貝も食べたし……ということで今度はチョコレートを探すことに。GODIVAやMary、レオニダス、ピエールマルコリーニあたりが日本でも有名なショコラティエですが、今回まずはノイハウスへ。


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写真撮り忘れてしまったけど、10個10€のチョコレートパッケージを一つ買ったら店員さんが試食でくれた。これ日本だと一粒300円とかするのでは……。濃厚でおいしかった。

 

そういえばベルギーと言えばワッフルだよね、と思い出して、少し足を伸ばしてワッフル屋さんへ。ここではワッフルだけじゃなくパスタなどのランチもあって、賑わってた。
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注文してしばし待つ。出てきたワッフルの大きさに唖然。そしてこれはサクサク系のワッフルでした。サイズは大きいけど、予想外に甘さ控えめで重たくないのでこちらもぺろり。

 

明らかに食べ過ぎなのですが、食い倒れ旅なのはいつものことなのでこのペースで進む。アントワープは寒すぎるし、ブリュッセルをまだ見られてないので、ICに再び乗ってブリュッセル中央駅へ。

 

今日のお宿はラウンジ付きだったので、休憩がてらお酒を嗜む。ブリュッセルの宿は何故か木曜の夜が一番高く、金土は安かった。パリと比べると俄然お安いです。

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そんなにお腹も空いてないのだが、夜ご飯をスキップするのももったいないのでブリュッセル中心部をふらふらすることに。

ブリュッセルの見どころと言えば、なグランプラスをまずは訪れた。赤と緑で統一されたテント、グランプラスの金細工に不思議に似合ってて綺麗だった。

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これはグランプラスの反対側。金の装飾がたくさんあるのに不思議とけばけばしくない。
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お天気もいい(暑すぎず、アントワープほどは寒くない)、ハッピーアワーみたいだし、現地の人に倣ってテラスでビールでも飲むかーとカフェに入る。ちょうどワールドカップのグループリーグ戦の最中だったので、街のいたるところに国旗が飾られていた。


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どうやらブロンドビールが好きらしいと気付いてからひたすらブロンドビールを飲む。カフェのメニュー、普通ビールは多くて5行とかだと思うけど、20種類くらいビール名が羅列されたものがあったりして本当にビール大国だなあと思った。写真撮っておけばよかったな。

 

ぺこぺこというわけではないけど食べれそうになってきたので、またもや予約なしでレストランに突撃。ホテルから少し歩いたHarvestというレストラン、女子会やカップルで賑わっていた。キッチンに近い席だったので、シェフ数人がものすごい手捌きで料理を仕上げていくのを眺められた。


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ちょっとピリ辛な、あたたかいじゃがいものスープ。真ん中に置かれているのがなんだったか失念してしまった…。こっくりしていておいしい。


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メインで選んだ舌平目のバタームニエル。舌平目が大きくてふかふか!そして考えたくないくらいのバターの使用量、美味しくないわけがないですね…。ベルギーは本当に海の幸が豊富で食べ飽きないなー。

 

ブリュッセルは夜22時過ぎまで完全に暗くなることはなく、グランプラスの夜景を見るのを諦めるほど。中心部であれば人通りも多い(みんなワッフルとか何かしらを片手に持ちながらうろうろしている笑)。女子だけで来ても安心して楽しめるんじゃないかしら。

2年前のテロがあってから観光客の数が伸び悩んでいると聞いたけど、ご飯も美味しいしビールもホテルも安いし人々も冷たすぎず馴れ馴れしすぎずだし、今は穴場かもしれない。

 

つづく。

気取らない国、ベルギー旅行記・その1

あんまり東京の初夏が暑いので、6月末にベルギーに行ってきた。弾丸逃避避暑旅行。


旅先をベルギーに決めた理由は、今フランス語を勉強しているのでフランス語圏がよかったのと、あんまり長い休みは取れなさそうだったのでコンパクトな街がよかったから。

ヨーロッパに3泊5日、現地滞在時間実質2.5日で行くのは結構もったいない気もしたけど、ベルギーはちょうどよい国だった。ちょっと足りないくらいがなんでもちょうどいいのだ。

 

飛行機を乗り継いで首都ブリュッセル

諸般の事情で直行便には乗れないので、フランクフルト乗り換え。久しぶりにドイツに入った。

機内で食べるというだけで吉野家やらモスバーガーやらはなぜ美味しく感じるのか、毎度の謎。

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アモス、どうやって提供するんだろう?と思ってたらセルフ組み立て式だった。袋の中にバンズとパテが入ってて、チーズとレタスを自分でセットするのです。

 


着いたのが夕方だったので、空港内でディナーをとった。久しぶりにカリーブルストを食べたかったのも、乗り継ぎにフランクフルトを選んだ理由の一つ。

適当に入ったお店だったけど、ビールもカリーブルストも大好きなプレッツェルももちろん美味しかったし、何よりホワイトアスパラのスープがクリーミーで美味しかった。

 

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かつてドイツからフランスに入国するときに、美食の国に行くのにわざわざ持ち込むほど好きだったプレッツェル。久々のご対面!


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カリーブルスト、塩気が強くてお酒が進まないわけがない。


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ヨーロッパの春先〜初夏といえばホワイトアスパラガス、お腹をもっと空かせておくべきだったと後悔するおいしさ。機内食に飽きた舌が喜んだ。

 


フランクフルトからブリュッセルは、最早国内線のようなフライト時間の短さ。乗り込んだと思ったらもう着いてしまう。

ブリュッセル空港はガラス張りで開放的、無機質な感じだった。最近こういう空港多い気がする。


治安はすこし不安だったので、警戒心丸出しで中心部行きの電車に乗る。まずびっくりしたのは言語。ほ、本当に多言語国家だ……。

 

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ICという特急列車の中のスクリーン、たぶんオランダ語。地下鉄に乗ってもそうだけど、オランダ語とフランス語が交互に表示される。知らない文字列の羅列はいいねえ。


当たり前のことなんだろうけど、電車の切符販売機にも電光掲示板にもオランダ語とフランス語(と時々英語)が表示されるのが新鮮。

ベルギー人とお店とかで話すと、本当にオランダ語+フランス語両方ちゃんと話せるらしく感服した。しかも英語もちゃんと通じる、聞き取りやすい!快適。

ギリシャとかイタリアとかは訛りの強い英語を話す人が多い印象だったので、ベルギーは比較的チャレンジしやすいかも。少なくとも英語が通じなくて困ったことはなかった。


後から気づいたんだけど1泊目はEU本部のある駅が最寄りで、どうりでEUのマークを目にすることがあった。写真撮り忘れちゃったけど、EU本部はすごく存在感のある都会的な建物だった。

 

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唐突にEUのマークが出てきたから一応写真撮ってた。

 

ホテルに着いたのが夜遅かったので、この日は即就寝。ロングフライトの後はベッドで寝られる喜びが大きい。

そういえば駅に着いてからホテルまで少し迷ったんだけど、現地の人が話しかけてくれて親切に教えてくれて、「どこから来たの?日本?僕先月2週間行ったよ!おいしかった〜」と興奮気味に言ってたのが嬉しかったな。

 

つづく。