2020年いろいろなベストたち
クリスマス感も年末年始感もあまりないまま2021年に突入してしまった。お元気ですか。私は生活が落ち着いたので、仕事をなんとかこなし、舞台と海外旅行を制限されるストレスをやり過ごす日々です。チョコレートのお祭りが始まるのでメンタルは元気です。
思っていたのとぜんぜん違った2020年だったけど、それなりに楽しく充実して過ごせたと思う。恒例のマイベストまとめです。
みたものよんだもの編
▼今年のベスト一冊「優雅なのかどうか、わからない」(松家仁之)
年末に駆け込みで読了したのもあるけど、いまの自分にとってぴったりな物語だった。手綱を取り戻して、好きなように生活を再構築していく主人公の姿に自分を重ねて読んだ。
松家さんの本は建物や部屋の調度品の表現がおしゃれで素敵で、小さな豊かさの積み重ねを感じるので好き。
▼今年のベスト漫画「A子さんの恋人」
例年に比べて色々読んだけど、やっぱり今年完結したこれかな。幕引きがうますぎる。どのキャラクタにも共感できる部分と生々しくいやらしい人間的な部分があって、知り合いのようにすら感じた。表現の抽象度の高さゆえに、読んでいてどう感じたか、どう読んだかを語り合うのがたのしい。そして中央線沿いに住みたくなる漫画。
▼今年のベストドラマ「Modern Love」
入院中に英語のリハビリのためにアマプラで見て、NYに行きたい気持ちを募らせた。人間関係のドラマチックな側面をより際立たせることのできる空間が都会なのだな、と思いながら。
▼今年のベスト展示「King&Queen展」
贔屓の明日海りおさんが音声ガイドをつとめるとのことで見に行ったんだけど、予想以上に赤裸々なイギリス王室の歴史を絵画とともに目にして、大興奮。ハプスブルク家もロマノフ王朝も好きなので、考えてみれば好きな分野なのだった。
あと印象深かったのは自粛明けに行った江戸東京博物館かな。今年はさすがに芝居から離れざるを得なかったので、空間として懐かしくすらあった。
▼今年のベスト映画「パラサイト」
パラサイトを見てからいろいろありすぎて去年の映画だと思ってたけど、ログを見たら今年の1月に見ていた。
今でも蘇る緊張感。間違いなく映画館で没入して観るべき映画だった。また観たい。
▼今年のベストアニメ「呪術廻戦」
ソウルメイトにおすすめしてもらって見始めた。五条先生……!と7話でなりつつも、伏黒恵くんもとっても気になります。いわゆるクソデカ感情が右往左往しすぎではこのアニメ。
▼今年のベスト宝塚「Once upon a time in America(2月雪組)」
12月のピガール狂想曲(月組)と迷ったけれど、やはり雪組のクオリティに軍配が上がりました。コロナ騒動で自粛が始まる前に滑り込みで観劇。望海風斗さんの男役芸極まれりという役作りで、一幕目の最後はとくにヒリヒリした。
絵面が強すぎる……。
▼今年のベスト歌舞伎
「身替座禅(11月歌舞伎座)」
2月の歌舞伎座での観劇を最後に歌舞伎を見る機会がなくなり、8月の再開から徐々に行き始めたものの好みの芝居がかからず、今年はあんまり熱心に見物しなかった。
久し振りに歌舞伎座で芝居を見た8月、あまりの見物客の少なさに衝撃を受けてしまって。高齢の方や地方の方が観に来なくなったら、歌舞伎はどうなるんだろうと暗澹たる気持ちだった。
そんな中で見た菊五郎さんと左團次さんの身替座禅。菊五郎さんは魚屋宗五郎同様、お酒好きの役どころがとてもお上手で見ていて微笑ましくなってしまう。左團次さんの玉の井は鬼の形相だけれど、なんだか憎めない可愛らしい役どころ。ときどきドスがきいていて、そのギャップがすさまじい。
見物しながらけらけらと笑い、こうしてすべてを放り出して一心に笑えることのありがたさを噛み締めた一幕だった。
おかいもの編
▼今年のベスト買い物「無水鍋」
自粛シーズン、調理器具や食材に課金した人は多いかと思いますが、例に漏れず私もです。
煮込んだり蒸したりするお鍋が欲しいなあと思ってストウブと悩んだ結果、こちらの方が軽くて洗いやすそうという理由で購入。以来めちゃくちゃ愛用しています…!
無水鍋で炊いた白米が美味しすぎて炊飯器を捨てた。お肉の煮込みもおいしくできるし、カレーも最高だし、お鍋にしてもいいし、オーブン料理にも使えるし。ほんといいお買い物だった。同じく今年買ったせいろと合わせてたくさん使っていきたい。
▼今年のベストお洋服「ショートダウン」
年末にロエベでショートダウンを買った。今年は海外旅行の機会がなく、予算が少しあったので思い切ってアウター探し。HERNOもよかったのだけど、ロエベの方がめずらしいかなと思って。あと店員さんのレコメンドが完璧だったので。
最低週5外出、という縛りがなくなり着回しという概念が薄れつつあるので、本当に気に入ったものやいいものを買って長く使うスタイルに徐々に移行中。いまのところロエベのお洋服ばかりだけど、ステラマッカートニーやマルジェラあたりも増やしていきたい。
▼今年のベストアクセサリー「Hirotakaのイヤーカフ」
ここ数年セミロングヘアだったのだけど、自粛中に嫌気がさして5月末にバッサリと切り、それからはすっかりショートヘアが定番に。寝癖問題はあるけれど、いかんせんシャンプーとドライヤーが楽すぎる。
普段アクセサリーはあまりしないけど、ショートヘアなら顔まわりを華やかにしたいなと思って、イヤーカフを買いました。シンプルで品が良くて好きなのでピンキーリングあたりも買いたいな~。
骨つきをオーブンで焼くとなんとなくおもてなし料理感が出るので友人がきた際に出すのにちょうどよいです。サッポロクラシックと合わせて北海道満喫セット。
▼今年一番リピートしたもの「dプログラムの化粧水」
しばらく化粧水ジプシーをしていたのですが、敏感肌なのとそろそろ20代も終わりに差し掛かってきたのとで、ちゃんとお手入れをしたいなあと思って皮膚科で勧められたこちらを始めました。
ピンクのパッケージの敏感肌用を使っているけど、花粉などのアレルギーで荒れやすい時期でもピリピリせずに使えるのでほんとうにありがたい。ばしゃばしゃ保湿してます。
たべもの編
▼今年一番感動したご飯「Le bonzeのすべて」
人に教えたくないけど大好きなフレンチ、東銀座のLe bonzeに出会い、隔月くらいで通った1年でした。雰囲気はビストロの位置付けだけれど、一皿一皿の質が高すぎて毎度感動している。
おすすめは何か?と問われても答えられないくらい、前菜からデザートまで洗練されたおいしさ。それでいて気張らずにお邪魔できるので、ついつい通ってしまうのでした。
この日のベストは白子。大きくて立派な白子だった……そしてラム苦手な母がおいしいというくらいラムもおいしい。
▼今年ハマったご飯屋さん「ブラッスリーザン」
打って変わってブラッスリー。自宅の近所にあるので10日に1回くらいは通っている。お酒もいろいろあっておいしい。豆サラダとブロッコロがおいしくていつも頼んでしまう。
日常的に通ってるのでもはや写真がない。ブッシュドノエル!
▼今年のベストチョコレート「ヴァンサンゲルレのタブレットジャンドゥーヤノワール」
食べたチョコレートについて率直な感想を述べる、自分しかいないLINEのルームがあるのですが、そのログで一番テンション高かったのがこれ。
もともとジャンドゥーヤ大好きなんだけど、こんなになめらかかつじゃりじゃり感が共存するなんて…と息をのむおいしさだった。パッケージもかわいい。
ヴァンサンゲルレが名古屋に上陸してるので是非とも買いたいところ。
▼今年のベストスイーツ「アランデュカスのシュトーレン」
今年一番感動したお菓子でした。表面がチョコレートがけで中のナッツがざっくざくでほんとうに赤ワインが必要だった。それなりにお値段張るけど来年も買うと思う。ガトーフェスタハラダとあわせて定番シュトーレンの仲間入り。
▼今年のベスト和菓子「近所の草餅」
今年はやたらと草餅を食べたくなることが多く、徒歩1分の和菓子屋さんに突撃して買っていたので。うさぎやの生菓子も結構食べたな。
▼今年のベストパン「Boulangeのチョコバニラスコーン」
パン?って感じですがパン屋で売ってるから許して。このスコーンのチョコがおいしすぎて、スコーンといえばこれとなりつつある。
その他
▼今年始めました「麻雀」
大学時代にちょっとルールを学んだもののよく理解しないまま遠のいてしまった麻雀。今年は時間がたくさんあったのもあり、一からルールを教えてもらってオンライン麻雀でひたすら対戦していた。完全に感覚>論理派なのでもう少しちゃんと勉強したいところ。
▼今年やってよかったこと「すこしでも違和感のある人やことから距離を置く」
なんとなく嫌だなーと思うイベントや、気乗りしないけどまあいいやと流していたことに対して、必要に応じて向き合いつつも距離を置くという選択肢もとれたのがよかった。
▼今年のお気に入り「サマリーポケット」
今住んでいる家があまり広くないのと、ハウスダストアレルギーなのでできるだけ家の中を清潔にしておきたい(ものを置くとすぐに埃がたまるのが嫌)のとで、貸し倉庫みたいなサービスを探していて出会った。
預けているものを写真一覧にしてくれてアプリで確認できるのが便利。布団とかも預けられるしクリーニングもあるみたいなので、年2回衣替えのタイミングで中身を入れ替えようと思っている。とにかくものがたくさんあるのがストレスなので、送るとほっとする。
▼今年よかったこと3つ
前年に続き持病がちょっと寛解した
なかなかハードな仕事だったけどやりきった
歯医者に通う習慣ができた
2021年は30代に突入ということで、あらためて自分のやりたいことにフォーカスしていきたいな。30代っていろんなことに慣れてくるタイミングだと思うから、今こそやりたかったことや新しいことをしたい。
2021年もおいしいもの食べて観たいものを観て会いたい人に会って好きな服で装って自分の足でしっかりサバイブしていこう c’est ma vie!
— natsuki (@takihashi) 2020年12月31日