春のざわめき
在宅勤務3週間目だった。
2月中旬に風邪をひいた。考えてみればここのところ偶数月は毎月体調を崩している。今回の風邪はなかなかしぶとくて、いつもなら1日寝込めば現実に復帰できるのにできなかった。でも症状的にインフルでも件のウィルスでもない。お医者さんの診断もただの風邪。
ところが、3日かけてほぼ完治した出社したわたしを待っていたのは、2週間在宅令である。えー、行かなくていいなら行きませんけど、在宅かぁ。陽性と診断されたわけではないが、陰性と診断されたわけでもないので従うほかなく、平日は陽が落ちるまで外出しないドラキュラ生活を続けること半月。
出社しないと本当に外に出ないので、最近は意図的に不要不急のごはん会をしている。おいしいもの食べて元気出さないとね。
近所でいくらまみれになれるお店を見つけた。魚卵は富の象徴。
春を先取りした面々。
和牛サラダ、めちゃくちゃしっかりお肉が乗っててびっくりした。
最近やっぱり料理が好きだなと実感。友達に食べてもらうのも好きなので、なんなら在宅勤務できるお友達各位はうちで仕事してほしい。お昼ご飯はつくります。こういう簡単なプレートご飯ですが…。
わたしの常備菜はだいたい同じメンバーで、
・ゆでたブロッコリー(冷凍しておく)
・キャロットラペ(彩り要員。最近は千切りが面倒なので乱切り。粒マスタードいれたりクミンパウダーかけたりして飽きないように)
・きのこ(しめじとえのきを適当にミックスして冷凍しておく)
それから野菜たっぷりお味噌汁と、納豆と卵とキムチ。他の食材はそのとき安いもの、旬なもの、食べたいものを適当に。
ちなみに常備菜ではないけどやわらぎメンマは嗜好品として常備している。
ここ数ヶ月で炙り出しのように明らかになったのだけど、世の中には文化がなくても生きていける人が一定数いるらしい。わたしは、仕事は仕事である程度時間を使うから自分なりにやりたいことに取り組んでいるけど、でも基本的には業務時間外のために生きている。退社後に映画を観たり、本を読んだり、劇場に行ったり、おいしいものを食べたりして自分の機嫌をとっている。
文化がなくても生きていける人との隔絶は大きい。彼らは、そもそもの人生に対する肯定感が高いのかなあ。
文化どころじゃない、と言われがちなこの頃だけど、わたしにとっては食事や睡眠と同じくらい大切な栄養分なので、躍起になって摂取している。
最近買ってよかったものは、au payのお祭りに乗っかって衝動買いしたiPad Airと楽天TVのタカラヅカオンデマンド。ミーアンドマイガールの観比べができてしまう素晴らしいアイテムで宝塚充が捗る。
新体制になってから花組はちょっと敬遠気味なのだが、柚香光さんのジャッキーの可愛さが凄すぎて再評価の機運が高まっている。コンサバなピンクのワンピースに長いおみ足と手、小さなお顔が映える…。もちろんみりおビル大好物だし芹香斗亜さんのダンディジョン卿もいい味出しているので、もっぱら16年花組公演をリピートしている。08年月組の彩乃かなみさんのサリーも凛々しくてチャーミングで好き。やっぱり名作は音楽がいいんだよな。
まわりも自身も、いつもの春より一層ざわめいたりそわそわしたりする日々だけれど、わたしはわたしをわたしの好きなもので成立させていきたいから、淡々とそうしていく。どこにも行かなくても旅はできる、と思う今日この頃。