歌舞伎座で桟敷席デビューしてしまった話

歌舞伎座(というか芝居小屋)に長いこと通っている私ですが、去年の10月にようやく桟敷席デビューしました!

2018年歌舞伎マイベスト10を振り返る - Just can’t help it.

その時の演目などについてはこちらで書きました。だいぶ時間が経ってしまったけど、楽しい思い出は文字にして残したいので書くことにする。桟敷席は病みつきになる贅沢でした。

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一緒に桟敷席で観劇したmiseryさんに頂いたお写真。はあ、ほんとに芸術祭だったよ10月……。

 

桟敷席の購入を決める

ことの始まりは10月の切符争奪戦に参加したときに、うっかり桟敷席が空いているのに気づいてしまったこと。

歌舞伎の切符の入手ルートはいろいろあるのですが、一番手っ取り早いのは松竹歌舞伎会の会員になることです。会員は前年度の購入実績によってランク分けがあって、ランクが高いほど切符販売開始日が早まる=より良い席を取りやすくなる、という仕組み。

私は2017年に会員になって、2018年は普通会員として過ごしたので、ゴールド>特別>普通>非会員、というギリギリ会員の特権を得られるランクだった。

桟敷席は特に人気演目の土日だと基本的に埋まっているので、2018年10月についてもあまり期待してなかったのだけど、お友達の切符を買うついでにチケットWEB松竹を眺めていたら桟敷席が空いてるじゃないですか……。しかも三連休!連番!

嬉々としてポチりました。あの時の手に汗握るアドレナリンの出方は忘れられない。笑

 

いざ当日

切符を受け取ってドキドキの当日。いつも通り歌舞伎座正面から入ります。

桟敷席は入り口がボックス(二人席)ごとにあるのでそちらへ。この扉付近はそんなに人がいなくて、VIP感が漂う……!

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しかし友達と行くときはいいけど、隣の席の人が知らない人の場合若干気まずさがあるな。

 

入ってすぐの景色がこれ。真横!!!1階席に座ってる人たちにすごい見られる。笑

タオルハンカチと双眼鏡と白い箱(おやつに和菓子を持っていったんだけど大正解だった)は私物。お茶セットはデフォルトでついてくる。

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歌舞伎座はそこまででもないけど、南座とかは座席の間かなり狭いし、やはり机があってものを置けるというのは超便利。なんだかんだフルで観ると4時間くらい滞在するし。

 

さて、桟敷席は上手側の東と下手側の西の両側にあります。今回私は東の席に座ったのだけど、役者さんに近い方を選ぶなら西、全体感を観るなら東かな。西の方が花道が近いので、より間近で観られて特別感はあるんだろうけど、結構役者さんの影になるし眩しそうなので観心地はどうなんだろう……。あと、花道に役者さんが立ってるとほかのお客さんに注目されるので恥ずかしい気がする。

東の席のよかったところは、普段(だいたい真ん中らへんか花道近くの列を取るようにしています)と見え方、音の聞こえ方が全然違った点と、スポットライトが直接当たらないので観やすい点かな。

音の聞こえ方は本当に違って、当たり前なんだけどツケが近いからより臨場感があった。あと竹本は基本東側だから、丸本物とかも東だとなお良いのかも。

 

幕間の時間が優雅すぎる

せっかくなので、桟敷幕の内弁当というものを事前に電話で予約。どんな形で提供されるのかドキドキしていたら、

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幕間の時間にふと後ろを見ると何やら箱が。幕が開いてる間にそっと置いていってくださったようです。

 

いつもデパ地下のお弁当を持ち込んでるので、机があって器がちゃんとしてるお食事が新鮮!
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秋の食材を使った鮮やかなお弁当でした。お吸い物のお麩に隈取りマークがついてる〜!とテンションあがった。写真忘れちゃったけど、水筒に入ったお出汁が同梱されているのであつあつのままいただけるのです。

隣の方が吉兆のお弁当を召し上がってた。次回はチャレンジしてみようかな。

 

普段使いはなかなかしづらいけれど、ご贔屓の出演時間が長い演目の時などは十分コスパのいい席なんじゃないかなと思いました。差額2000円で快適度がこれだけ上がるならありです。

次回はお着物でうかがいたいな〜。