ご褒美スイーツ覚え書き
日常生活を円滑に運営するためには、どうやって幸せホルモンを分泌したらいいんだろうか、と考えていた。そんなことを思うほど殺伐とした生活を送っている……わけではなく、単にご褒美思考なだけです。
その方法の一つに、「心の底から美味しいと思える甘いもの」を食べる、がある。
これはコンビニのお菓子じゃダメ、いくらどこかの老舗とタイアップしててもダメなのだ。基準は、「この甘いものが自分の血肉と(文字通り)なってもよいか/喜ばしいか」「この甘いものを食べるためなら運動などのカロリー消費の手間を厭わないか」の2点のみだ。スイーツごときで何を大袈裟な、と思われるかもしれないが、付き合いで食べるものでない限り真剣にこの2つを判断基準にしている、ことが多い。
そんなわけで、私の生活に幸せをもたらしてくれる甘いものについて書いていきたいと思います。お腹が空きそうなエントリです。
ちなみに手に入りやすさを加味して、東京で手に入ることも条件としている。本当は京都とか大阪とかパリとかいろいろあるのですが……。
せっかくなので2年分のカメラロールを見直したら、とらやに行き過ぎなことがよくわかった。
■洋菓子編
- ウエスト
トップバッターに挙げたのは、先月末に行って冷めやらぬ熱を抱えているからです。
安心の老舗。銀座店と青山店があるけど、結構イメージが違ってて、銀座店はいわゆる昔の面影を残した喫茶店。白いカバーのかかった低めのお椅子が可愛い。昔はおばあちゃんが多かったけど、最近は結構若い人も目にします。
青山店はもっとキラキラしていて、若い人が多くてより華やかなイメージ。まんまるつやつやのホットケーキはここでしか食べられないので、外せない一品です。
つやんっ!としているの、かわいい。
記憶が正しければ、生まれて初めてキッシュを食べたのがこのウエスト銀座店で、くどくない加減のバターの幸せを知ったのだった。
サヴァランは結構大人の味で、かなりちゃんとお酒がきいているので要注意。でもとってもおいしいです。
この前食べて感動したのはシュークリーム。カスタードのみ、生クリームのみ、ハーフ&ハーフの3種類があって、ハーフ&ハーフをいただきました。生クリームがとってもコクがあってでも重すぎなくて好きなお味。なかなか大きいので満足感もかなりあります。
ウエストはコーヒーと紅茶がおかわり自由なのも嬉しい。複数人で行っていろいろ頼んでみんなでシェアしたい。ケーキを注文するときに見せてもらう、丸いお盆にずらっと載せられた本日のケーキたちのビジュアルインパクトがすごくて好き。わくわくします。
- VIRON
バゲットの印象が強いVIRONですが、ここはスイーツもおいしい。渋谷店よりも開放的な景色の東京駅向かいの店舗をよく利用します。
なんと言ってもタルトタタン!煮詰められたリンゴがジューシーで食べ応え抜群です。溶けていくアイスを見るのが幸せ。
VIRONは出てくるものすべて量が多いので、胃袋の調整が必要。でも不思議とぺろりと食べてしまうのである。チョコレートファッジを昔食べた時は、あまりにカロリーの暴力すぎて目眩がしました。ここも3〜4人でわちゃわちゃ食べたいところ。
- しろたえ
赤坂にあるしろたえ。チーズケーキが有名なお店です。
店内はかなり狭いのにお客さんがたくさん並んでいて、みんなだいたいチーズケーキを買って行きます。ちゃんと酸っぱい、かつ罪悪感のないサイズが売り。ここのシュークリームは気取らない美味しさで、ウエストのとはまた違った良さがあります。
奥には喫茶があってとても雰囲気が良く素敵。そしてケーキも飲み物もかなりお安いので、ついケーキ2つとか頼みたくなってしまいます…。お休みの日にぼーっとしに行きたいところ。
- タカノフルーツパーラー
言わずと知れた感があるのですが案外定期的に行ってるので書いておきます。
新宿で甘いものを食べたくなったらここかなあ。ただしめちゃくちゃ並んでるので時間を外して行かなくちゃいけないけど。安定の美味しさと満足感。いちごと桃と栗の季節は大体行ってるような…ってほとんど毎シーズン。
- アステリスク
代々木上原の人気店。実は上原に住んでた時には行ったことがなくて、去年初めて行きました。
栗のサヴァラン。勘の良い方はお気づきでしょうが私はサヴァランとシュークリームが大好きです。
このサヴァランはお酒の量を自分で調節できたので私は控えめにしました。結構栗の存在感があってかなり満足した一品。こちらもまだまだ他のメニューを開拓できてないのでしたいな。
突然ジャンキーなものを入れてみる。
六本木は昔から遊び場なのでよく行くのですが、落ち着ける甘味処が意外とないですね。アマンドが有名だけど行くタイミングがなかなか。あとはミッドタウンの虎屋かな。
そんなとき、あるいはめちゃくちゃ糖分を摂取したいときに行くのがシナボンです。香りがすごい。ここに来たらカロリーなんて気にしてはいけなくて、ただただあったかいうちにもぐもぐ頂きましょう。ただし日和って小さい方にすることが多い……。
2階は意外と落ち着けるので、青山ブックセンターで本を買ってきて、コーヒーと一緒にまったりタイムを過ごしたりします。
- ジャンポールエヴァン
バレンタインはジャンポールエヴァンと決めているのですが、本当に好きなのはマカロンです。アムールという名前だったかな、ショコラのマカロンがマカロンと思えない濃厚さで、本当に大好き。それからチョコレートを使ったケーキも色々出ているので今度食べ比べしてみたい(いつも1つしか頼めない…)。新宿伊勢丹の地下の喫茶は案外空いているのでたまに行って、ショコラショーを飲んだりします。
マリアージュフレールの喫茶には是非行きたいと思いつつ行けていないのですが、マルコポーロを愛飲している私にとってすごいものを見つけてしまったので書いておく。
マルコポーロのチョコレートです。16粒でなかなかいいお値段するのですが、これがとっても美味しい。チョコレートを食べるという概念を超えていて、まず箱を開いた時の茶葉の香り。そして口に含んだ時のチョコレートの香り。咀嚼している時は茶葉とチョコレートとを行ったり来たりするので味覚嗅覚が混乱します。でもそれが最高なのです……。
バレンタインの時に三越でサクラとか売ってるのをチラ見したのですが、我慢できなくて通販で入手。来年は色々なフレーバーを試したい…。
- ツッカベッカライカヤヌマ
これは最終兵器です。最終兵器クッキー。
初めてこのクッキーを食べたのはたぶん10年弱前で、父が接待でもらってきたものをふーんと思いながら食べたのですが、おいしすぎて誰にも取られないように冷蔵庫の野菜室に隠しました。笑
バニラ、チョコ、シナモンの3種類なのですが、本当にどれも美味しい。どれか一つを選べと言われたら、かなり悩みながらそれでもバニラを選ぶかな。チョコの芳醇さ、シナモンのクセがあってつい食べてしまう感じにたいして、バニラは割とオーソドックスなのですが気づくと知らないうちに食べ進めてしまっている魔のクッキーです。
入手がちょっとハードル高いのですが(電話予約が必要だけどなかなか電話が通じない)、だからこそ頂く時の幸せは比べものにならないくらいです。
ツッカベッカライカヤヌマのザッハトルテも一度食べてみたいなあ。
■和菓子編
- 虎屋茶寮
いわずと知れたとらや。時々とらやフードファイトをしたくなります。
店舗によってメニューが違うので色々楽しめるのもいいですね。銀座のとらやではいちごのかき氷があるので、夏は欠かさず伺います。
栗のおしるこも結構好き。お汁粉はたしかいくつか餡ごとの種類があるのでよく悩みます。普段はこしあん派だけどお汁粉に関しては粒あんが好きです。
あと安倍川餅とかもつい食べてしまうので、決めきれなくなって結局2人で4品とかよくやってしまうんですよね…。銀座のとらやはよく混んでますが、案外待たずに入れるので使い勝手はよいです。伊勢丹でお買い物帰りに糖分補給するのもまた楽しみの一つ。
- 萬年堂
和菓子を買って帰るなら、銀座の萬年堂も候補に入れたいところ。
四丁目交差点のプラダの裏という絶妙なところにお店を構えてらっしゃるのですが、その隠れ家的な雰囲気も好き。お店の方もお上品です。11月に頂いた亥の子餅も味わい深くて美味しかった。
三越の地下でうろうろするのも好きなのですが、あんまり人混みの中にいるのも疲れるので、こちらに寄せて頂くことが多いです。きちんとお茶を点てて頂きたいお菓子です。
言わずと知れた名店だと思うのですが、最後の晩餐に食べるならテーベッカライと並んで候補に上がるので書いておきます。
一度付き合ってない男の子がくれたことがあって、そのセンスの良さ、そこからうかがい知れる育ち、に思いを馳せました。口煩い女子も黙らせるどら焼きです。笑
うさぎやさん、カフェもあるんですよね。いつかお邪魔したいな。ふっくらふかふかのどら焼きの皮、たぶん延々と食べられると思います。
- 仙太郎
割と百貨店に入ってるイメージなので、お求めやすいのではないでしょうか。私の中の仙太郎さんといえば、このお箱です。
この前歌舞伎座に行った時に母が買ってきてくれたもの。この箱、よく実家で見たので懐かしい。一度お弁当箱がわりにお惣菜を詰められたことがありました。
和菓子の何がいいって、季節をしかと感じられるところなんですよね。普段お花見とかする余裕がなかったり、季節のお花に疎い私でも季節を思い出すことができる。もうすぐ柏餅の季節、たのしみだなあ。
真面目に綴っていたらかなりの文量になってしまった…。今更まとめるまでもないよく知られた名店ばかりなので恥ずかしい気もしますが、甘いものが欲しくなる季節なのでご容赦ください。