秋にして君を離れ

前回の記事から1ヶ月半、気づけば10月が終わろうとしている…。毎年思うのだけれど、10月に入ってからの時間の加速具合って本当に異常。今年もあと2ヶ月です。
ちなみに前回の記事は、実際に去年体験したことを江国香織風に脚色してまとめたものです。起こった瞬間に「なにこれ江国香織の小説かよ…」と思ったのでなんとなくそれっぽく仕上げてみました。あくまでもなんとなくなので悪しからず。タイトルもちょっともじっています。
文体の正体って何なんでしょうねえ。昔小説サイトをやっていたときに頂いた感想コメントで、谷川俊太郎っぽいと言っていただいたことがあるのですが、自分でははてな。そ、そんなにクリーンだろうか…。文体として好きなのはやはり幸田文かなあ。
今回のタイトルも好きな小説をもじっています。受験が終わったあと手持ち無沙汰な頃に読んだ思い出。

いろいろ書きたいことはあるのですが、追いついていません。今はちょっと面白いことを仕込んでいて、うまく花を咲かせられるといいなあというタイミング。いいご報告ができますように。
閑話休題、箸休めにこの空白の1.5ヶ月を無造作に振り返ります(お茶を濁すともいう)。

  • 東京をしょっちゅう離れた(現在進行形)

何故か9月から怒涛の旅行キャンペーンを始めてしまい、12月までの間に大阪・松本・鹿児島・パリ・リヨン・セネガル・徳島・しまなみ海道・ハワイ・函館・京都に行く予定です。ちょっと頭がおかしい。
セネガルは初のアフリカ大陸で、まさか人生でアフリカの地を踏む日が来るとは…といろいろなところで言い続けていますが、すっごく良かったのでお勧めです。アフリカに対する先入観があればあるほど面白いかもしれないですね。「あ、これはあるんだ!」「え、それはないんかい」っていう、先入観との答え合わせのような旅でした。あと、ずっと他人事だと思っていた”東京で消耗している”論争(論争?)について初めて納得しました。東京で暮らしていると間違いなく心がささくれ立つ、殺気を帯びる…。ひとびとの表情がまるきり違うもの。またいつか行きたいなあ、セネガル

  • 『百鬼オペラ 羅生門』を観に行った

満島ひかりさんと吉沢亮さんが好きなのですが、まさかの良席チケットが当たってしまい行ってきました。すごく耳に残る音楽、想像通りのエネルギッシュな満島ひかり(めちゃくちゃ小柄なのに一人だけエネルギー放出量の桁が違う感じ)、想像以上の吉沢亮(そんな姿も見せてくれちゃうのね…と普段のクールいけめんっぷりからは想像できない姿、とくに声)で幸せでした。そして帰り際に某幸世くん@モテキとすれ違ってしまい、7月に見た『髑髏城の七人』のときのお姿がフラッシュバックし一人で血圧上がる、みたいな事態に。運がよい。

  • いまさらだけど『逝きし世の面影』を読み始めた

大学時代に教授に紹介してもらったはいいけれどあまりの分厚さに断念していた本著ですが、kindle版でなんとかちょこちょこと読んでいます。文化は死なないけれど文明は死ぬ、江戸時代は(あるいは「江戸文明」は)死んだ、という部分がもやもやと引っかかっている。私が歌舞伎やパリを好きなのは、歌舞伎は江戸時代の「死骸」で、パリは「消えゆく文明」あるいはそれをリアルタイムで見られるというのが理由なのかしら、と考えたり。結局すべて現実逃避でしかないのかしら、と思ったり。

  • タロット占い(再履)

以前記事に書いたタロット占い、またやってもらいました。ちなみに今週末も別件の占いに行く。やはりアラサーにもなると占いは必修科目になってくるのでしょうか。一番お手軽なのはしいたけ占いだと認識しています。結婚したらもっといろんなことに迷わなくなるかと思ったけれど、結婚してもなお、むしろいっそう迷える子羊状態が続いているな…。手札は永遠に有効なわけではないので、切れるうちに切っておかないと、とも思う。


歌舞伎観劇はいっそう熱心に続けています。いずれまとめて書きますが、初めて三次元の人間にはまってしまって、イベントの多さに嬉しい悲鳴を上げている。ちょっとバブル感があるくらいの勢いで歌舞伎座ならびにその他の劇場に通っていまして、松竹カード会員にもなりましたし、お布施がはかどります。
あと2ヶ月、2017年を生き抜くぞ。2017という数字は結構好きです、7が好きなんだろうな。