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わかりやすい恋

このアカウントはフィクションです

春は修羅

映画を見る。音楽を聴く。本を読む。ひとに会う。そうやって平坦な一日一日が過ぎていって、気づいたらおばあちゃんになっているんじゃないかと思って怖い。多分わたしは貧乏性なのだ、時間に対して。

カレンダーや予定表が埋まっていないと怖いのは、誰かから刺激を得たいとか誰かと一緒にいたいとかそんな理由じゃなくて、むしろ自分の空白の時間(ひとはそれを退屈と呼ぶのかしら)を恐れているだけなのだ。ただの空白の一日ってたまにあるご褒美だからありがたいんだと思う。ただの空白の一日が何万日か続いたら人生は終わるんだよ、何もない人生でしたって。


空白を埋めてくれることはいくつかあって、仕事と恋愛と趣味と勉強。大体このどれかにカテゴライズされる。友人に関しては、ある種恋愛に分類される子もいるし、ある種の勉強である子もいるし、むしろこれらの空白を一緒に埋めていく戦友みたいな子もいるから一概に言えない。
仕事と恋愛に関してはもうある程度自分の進むべき道が見えて、頭を使うことが本当に少なくなった。仕事、勉強にカテゴライズされるもの以外はもはやルーティンになりつつあって、いつか自動化されるんだろうなって妄想したりしている。仕事の中の勉強は自分のまだ持ってない知識や経験だから面白いけど、それがなくなったら働く理由って本当に、ない。

そして趣味。今までありすぎてむしろ無趣味だなって思っていたけど、ただただ何に対しても中途半端なだけだな。三口目くらいまでのおいしいところだけ食べてあとは飽きちゃうから、って誰かにあげるのと同じことをしているような気がする。読書は好きだけどかなり偏ってるし、映画観るのも好きだけどそれは決められた時間じっとしていれば物語を消費できるところが気に入っているだけなんじゃないかと思うし。旅行だってたぶんそうで、どこに行って何を見て何を食べるかを考えているときは楽しいけど、いざそれを実行すると過去の自分に決められた行程という意識が強くて純粋に楽しめない(かといって行き先だけ決めてあとは自由行動、は最大限楽しめないんじゃないかと思ってしまってチャレンジできない)。あああめんどくさい。自分といういれものがめんどくさい。

春という季節がいちばん嫌いだ。なにかにつけて感傷的で、どこかいい人ぶって見える。春、出会いの季節!とか見るともううんざりする。春はいっそ強制的なまでに内省的になって毎度参る。五月病とは多分また違う性質のもの。それこそ中途半端に、これまで来た道を振り返るタイミングが転がっているのがよくないのだろう。

最近はドラマを積極的に見たり私にしては珍しく積極的に人に会ったり、予定や気持ちやテンションを合わせたり、していたけれどもういいや。と思って今はひたすら英語とフランス語と料理の勉強をしている。料理の勉強、まだ始めたばっかりだけど自分の日常生活で活かすタイミングが多いから精神衛生によいのではないかとおもう。日ごろ利便性と効率性ばかり重視してクックパッドや電子レンジに頼った生活をしているので、せめて時間をかければきちんとしたおいしいものを作れる、という状態になっておきたいと思って和食とフランス料理の本を買って眺めたりしている。時短じゃないレシピでかぼちゃの煮つけをつくったら、多少の手間でものすごくやさしい味になって感激した。実際に自分で食べられるので、無駄な時間と感じなくてすむのもよい。

春は修羅だよ。だましだまし空白を埋めながらじっと堪えよう。とはいえ夏が楽園だとも思えないのだけれど。

すべての女子のための白鳥エステ入門

友達に「白鳥エステどうなの?てかなんなの?」って聞かれるくらいTwitterで白鳥エステの話をしているので、そろそろまとめます。

 

エイチエスボディデザイン、通称白鳥エステは60分3000円~と超お手ごろ価格で施術を受けることが出来るエステサロン。

概要を言ってしまえば本当にこれだけ。

白鳥エステとの出会いは結婚式準備で、いいブライダルエステないかな~と探していたところ、いろんなブログで「痛い(めちゃくちゃ痛い)けど効果が出る、そして安い」と絶賛されていたので、夏休み(とはいえ11月)のサイパン帰りの浮腫みを引き連れてアキバ店に行ったのだった。
初っ端からNo.1エステティシャンの小江戸さんを引き当てる強運は置いておいて(特に下調べしたわけではなく、予約サイトを見てたまたま空いていたので予約。でもいつもは1ヶ月先まで予約埋まってるのに!)、それから通うこと約3ヶ月強、身体が変わったことはもちろん精神面でも変わったな~と思うことが多いので、最近は周りに勧めまくっている。もう4人この沼に引き込みましたw


というわけで勝手に白鳥エステをお勧めするポイントを列挙していくよ。とくに③④が大事だと思うけど、本当にただの個人の感想です。

①とにかく安い、ので続けられる
ブライダルエステって探してみるとものすごく高いんですよ……。普通に何十万取られるところばっかり。どのくらいの効果を出す前提でこの金額なんだろうと思って色々調べるけど、結局個人差がありますってなるのでそんなお金は出せないなーと思った。
白鳥エステの場合は、施術者のランク×オイルのランク×施術の長さで値段が決まるけど、そもそもコースという概念がないので行くも行かないも自分の勝手だし、あと大体の予算を伝えればそれと自分のなりたい姿に合わせて大体のスケジュールを組んでくれます。なので、他より安いのにちゃんと自分の気になるところにコミットできる(してもらえる)という安心感がすごい。コスパ最高。
私は3月の挙式に向けて、11月~1月はレギュラー、シニアなど色々なランクの方を試してみて(とはいえすぐにお気に入りの方が見つかったのでほぼその方たちにお願いしてたけど)、2月~3月は上のランクの小江戸さんにみっちりボディメイクしてもらうという贅沢なプランにしました。
大体1回あたり6000円~高くても2万ちょっと。普通の単発エステ行くと2.5万は軽くかかる印象なので、やっぱりお安かったです。

②実際やってみると痛い、けど効果が出る
私の場合はどの方にお願いしてもまず「冷えとコリとむくみですね~」と言われました。で、ですよね…。姿勢悪いしデスクワークだし運動あんまりしないし。
特に足とか肩甲骨のあたりはめちゃくちゃ痛がった記憶がある。別のお客さんを担当してた人に「痛がってるの聞こえましたw」って言われたり。一度カラーボール掴んで痛みに耐えていたのはいい思い出です。
でもちゃんと効果が目に見えるのがすごい。私の場合は足首、ひざ、ウエストのくびれ、肩甲骨の発掘が主な戦利品です。ウエストにいたっては多分マイナス7センチとかしたんじゃないかと思う…(ウェディングドレスがセミオーダーだったので、号数の目標を作ってそれに合わせました)。どれだけ浮腫んでたの!って感じですが、明らかにいろんな人に「小さくなったね」って言われます。

③オタ友に会いに行くついでにキレイになるような感覚で通える
通いやすさで言うと、安さよりも実はこっちが大きかったんじゃないかと思う。
普通のエステに行くとキラキラオーラ満載なお姉さんが施術をしてくれて、施術中の会話もキラキラなので気疲れすることがある。そういうトークをしたい、もしくは対応できるときもあるけど、そうじゃないメンタルなとき(「ユーリ!!! on iceがやばい語りたい」とか「あーもう今日疲れてるー」とか)でもエステに楽しく通える。私に関しては多分これが一番継続できた理由かなと思う。
白鳥エステのエステティシャンの方々の興味関心はまるで女子校のそれのよう。アニメ、舞台、声優、漫画、音楽、宝塚、ジャニーズ、2.5次元、洋服etc…なので、自分が一番語れるトピックのあるエステティシャンの方を探して選ぶと楽しいと思う。昨年末とかはしょっちゅう他のブースから「ユーリが」「ユリオが」「ヴィクトルが」とか聞こえてここは池袋か…?ってなったし、お客さんの層もそういう人が多いような気がしている。

ちなみに私が特にお世話になった方TOP3も紹介します!!!

堂々のプレ・エリートランク、安定の接客と施術スキルで安心してお任せしました。とにかく明るくて丁寧、絶対に目の前のお客様を綺麗にして帰すという強い意志をいつも感じます。どこの会社で営業をやってもトップセールスになるだろうなあ…と勝手に妄想してました。細かな変化にも絶対気づいてくれる、本当に(普通に社会人として)見習うところの多い方です。って真面目に書いたけどマジで楽しいよ!!!私基本的に美容院とかは同じところに通って、担当さんに「あ、この人あんまり会話したくない人だ」って察してもらってぼんやりしてることが多いんだけど、特に小江戸さんに関しては「今日何はなそっかなー」って心持で通っています。

 

  • 宍田さん@主に代々木店:

勝手に「職人」と呼んでいます。すごくお若いのに落ち着いていて、安定してる。波がない感じ。あと声がめっちゃ綺麗で好きですほんとに!音楽好きな方で、私が年末YOIの話しかしなかったときも「サントラ買いました~」って音楽の話してくれたり、ラッドとかバンプとかロキノン系の話したり(ほらほらこういうとこが女子校)。施術に関しては私の肩甲骨を発掘してくれた恩人です。オイルを使わない施術(コリにきくやつ)もできるのでよくお願いするのですが、痛気持ちいいのでよく爆睡しました(気にせず施術しつづけてくれます)。結婚式前最後のお見送り、嬉しかったなー。

  • 桜海さん@主に代々木店:

宝塚オタの小柄なかわいこちゃん。あと、施術がたぶん一番痛くないので痛がりの人や初めての方に特にお勧め。宝塚を主軸としているものの舞台全般お話できるので、よくテニミュとか2.5ミュの話をしてました(とはいえ昔の時代の宝塚の話たのしかった)(あと桜海さんの舞台まわりのアンテナの張り方がすごい)。柔らかい穏やかな雰囲気ですっごく癒されます。

書いてて思ったけどみんなRPGに出てきそう。小江戸さんは魔術師、宍田さんは職人、桜海さんは踊り子的な。

④エステティシャンの皆様が前向きなので、自分のメンタルもよくなる
エステの効果を最大化したいなと思ってセルフケアを始めたら、効果はさることながら、皆さんめちゃくちゃ気づいてくれるんですよ。「背中薄くなりましたね!」とか「今日足細いのでやるところないですね」とか。
エステに行く→綺麗になる→もっと綺麗になりたいので自分でもケアする→エステに行ったときにもっと効果が出る&褒めてもらえるのでもっとやる気が出る、という好循環ができる。
あとダイエットしてると結構停滞期ってあるけど、そういうときも「今はのんびりして自分にご褒美あげましょう~」とかさりげなく気遣ってくれるので、自己嫌悪とか罪悪感がめちゃくちゃ減って精神衛生的にとてもよい。ダイエットというか綺麗になりたいっていう気持ちの伴走をしてくれるような方が本当に多いので、停滞期に情緒不安定になりやすい私はよく慰めたり励ましたりしてもらっていました。
Twitterでも書いたけど、白鳥さん創業してくださって本当にありがとうございます…お陰様で結構ばっくり空いたドレス着られました。と感謝の念を飛ばしておく。

 

というわけで愛情のぶん長々と書きましたが、結論白鳥エステは別にブライダル専門じゃないので、お誕生日前とか旅行前とかいつものご褒美とかなんでも理由をつけて通うと楽しいよ!細くっていうか薄くなるよ!ってだけの話です。

結婚式が終わってからまだ行けてないのだけど、まずはお世話になった皆さんに会いに行ってお礼を言って、あと他の方もいろいろ開拓して(影山さんがすっごく気になっていて是非受けたい、ご本人美人さんだった)、今後は友達と白鳥エステデートしつつ自分のコンプレックスを滅していければいいなー。まずは新婚旅行までまたがんばろう。ダイエットは続くのであった。

 

白鳥エステのこと書いてるとつい語尾にハートをつけてしまいたくなる(私の中の女子が出てくる)のでいつもとトーンの違う文章になってしまった、たまにはご愛嬌ということで。

 

「で、新婚どう?」のこたえ

結婚式を終えた直後の先週一週間、周りに「毒気が抜けてる」「空気と髪ツヤと肌艶が綺麗…」と言われ続けたけれど、さすがにそろそろ汚染されてきたような気がする。

 

「結婚して何か変わった?」とよく聞かれるのだけれど、数ヶ月前から一緒に住んでることもあって、別になにも変わらない。朝起きて隣にいて、同じ家に帰って、同じベッドで眠る。こんな日をあと何万日か繰り返すのだと思う。それが日常。

変わったことは一部における名字と(会社では旧姓で呼ばれているし、カードや銀行の手続きもまだ出来てないのでいちいちどちらで書くべきか混乱する)、気持ちだけ。

 

もう誰かと恋愛で面倒な思いをすることは(きっと)ないのだという安堵が、思っていたより大きかった。

これから出会うほとんどの人たちは、左手薬指を見て私を対象外にするだろう。これまで何かあった人たちも、きっと倫理を越えてまでもうどうこうなりたいとは思わない、これまでいくらもあったタイミングを逃し続けたのだから。

だから私はもう、恋愛で煩わされることはないのだ。好きな人に振り向いてもらいたい、連絡していいかなあ、会いたいのに会えない、両思いのくせに報われない、そんないろいろに気持ちを占拠されることはもうない。その事実に、妙にすっきりしている。

 

関係は常に獲得し続けなければ腐るものだと思っているけれど、たぶんほんとうは、誰かの彼女という役割は私には億劫だったのだ。定期的な連絡や愛情表現、意思表示、そういった義務から解放された。厳密にはもちろん続けなくてはならない努力もあるけれど、ある意味私は、結婚という制度に甘える気満々なのだろう。

 

結婚して戸籍や指輪や名字に縛られて、こんな気持ちになれるとは思っていなかった。まだまだ何が起こるか何を感じるかわからなくて、なんだかすがすがしく、わくわくする春の始まり。

記憶の中で光り続ける日

先週結婚式を挙げて、人妻デビューした。

結婚式当日は聞いていた通り、あっという間だった。
これまでの人生のコミュニティでの、たくさんの思い出や感情を共有してきたひとたちが、笑顔で祝福してくれて。結婚したことそのものというよりも、そういうひとたちに囲まれていることが幸せで、これまでの辛かったこととか飲み込んだ気持ちとかが全部昇華されていくような感覚だった。「生きてきてよかった」、そんな日。


結婚式をしよう、という話になったときに、一番は親に感謝を伝えたいよね、と話した。これまで育ててくれてありがとう、これからもよろしくね、を伝える会にしたいと。

でも、実際に結婚式を挙げてみて、最終的に自分のためになったと思う。もちろん親に伝えられる限りの感謝は伝えたと思うけれど、それよりも、自分の覚悟を決めるタイミングになった。結婚式挙げる前に決めておけよって言われそうだけど、あんなきらきらな笑顔の中で大好きな人たちにお祝いしてもらったら、もう本当によほどのことがないかぎり離婚なんかできないし、しない。幸せになって、幸せでいることが権利じゃなくて、ある種義務になった日だったとも思う。


式まで(特に親族紹介)はずっとめそめそしていて、披露宴も号泣しそうだな~お化粧が~~と思っていたけれど、披露宴と二次会については終始楽しく(一部泣いたり恥ずかしかったりしたけれど)過ごせた。なんならはしゃぎすぎた。
私のために泣いたり笑ったりしてくれた、可愛くて品がよくて聡い自慢の高校時代の友達たち。急な話だったのにお祝いに駆けつけてくれて、式場の人に「こんなに場を盛り上げてくれるゲストは今まで見たことがない」って言われるほど盛り上げてくれた、大学時代の仲間。ほとんどの人はこれを読まないだろうけど、感謝してます。今年の目標に「会いに行って直接お礼を言う」が加わりました。

みんなが大量に撮ってくれた写真を眺めてると、私や旦那さんはもちろんだけど、両親や親族、参列者の方がみんなにこにこしていて、それを見るだけでまた幸せな気持ちになる。
両親は多分最後まで複雑な気持ちだったのだと思う。一人娘を嫁に出す覚悟は相当のものだっただろう。しかも何年も付き合ってた彼氏とかならともかく、突然付き合い始めて挨拶に来た人。「結婚を前提にお付き合いを始めました」って挨拶のあとに、お父さんと飲みに行ったら、「この2年以内とかで結婚するつもりはあるの?」って聞かれたなあ。多分お父さんの予定よりずっと早まってしまった。
それでも私が選んだ人を大切にしてくれて、私の選択を尊重してくれて。彼らはぶれなかった、どこまでも私の自慢の両親だ。最後の父のスピーチと母からの手紙は、きっと死ぬまで携えるわたしの宝物になった。

 

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大学時代の大切な友達が結婚式を挙げたとき、結婚式は「お守り」だって言ってた。その意味が、今ならよくわかると思う。これからもきっと辛いことや悲しいことはあるけど、私はこの日に立ち返ることができて、そうあり続けられる限り幸せを見失うことはないんじゃないかな。そしてお守りは結婚式という日そのものだけじゃなくて、そこでもらった大好きな人たちの笑顔や、言葉だってそうだ。いつまでも「強くて繊細で聡い」「キラーチューン*1の似合う」ひとでいられるように。

*1:この曲を私のテーマソングって言ってくれる子がいて、特別な曲になった。披露宴のBGMはほとんど私の独断で決めて、私のゲストからは私らしくてよかった、和装のときかっこよかった、ってポジティブなメッセージを貰って嬉しかった。大好きな曲に私の大切な時間を伴走してもらえた。

いつかのための冷凍保存

時が流れるのが早すぎて、とくに身体が追いつけていない気がする。街ですれ違う人の服装が変化している。もうふわふわの毛に包まれる人はあまりみない。カレンダーは3月になって、すぐに終わるひな祭りをもうすぐ迎える。もう2017年の3月だよ。

 

2017年の3月を、2007年の私はどう予想していたんだろう。あの頃は高校生で、私は理系に進学してどこかの研究員になっていると思っていた。23歳で結婚するとなんとなく信じていた。23歳になって、社会人1年目(理系だったらストレートでも院生)で結婚するなんてなんで思ってたんだろう?と昔の自分の思考回路を疑った。

 

私は今週末結婚式を挙げて、来週頭に入籍する。独身の水曜日は最後だ、なんてことを考えながら、カウントダウンを始めた。結婚式を終えた後の自分、入籍した後の自分がどう思っているか、まるで想像がつかない。あんがい何も変わってなくて、実感がないなんてこぼしているかもしれない。もしくはまるで別人のように生まれ変わってしまうのだろうか?

 

「今どんな気持ち?」とこの前、母に聞かれた。たぶん心の中をのぞいたら、心配や不安や寂しさや郷愁、いろんなものが綯い交ぜになっているはずなのだが、いまの私はそれを言葉にする術を持たない。無意識のうちに、自覚しないようにしているのかもしれない。不可逆へ進むことへの不安を。触れられれば風船のように割れそうなそのあやうさを。

 

もう3月だ。別れや新しい一歩にふさわしい、使い古された春。いつかこのときを懐かしむだろう私のために。

三島由紀夫のSF、『美しい星』を読んだ

三島由紀夫の『美しい星』を読んだ。

 

美しい星 (新潮文庫)

美しい星 (新潮文庫)

 


三島作品の中では異色とされるSF。
自分たちのことを人間だと思って暮らしてきた一つの家族(大杉家)が、空飛ぶ円盤と遭遇することで自分は宇宙人であったと認識し、人類を核兵器による滅亡から救う活動を行う。一方、同様に自分たちを宇宙人と認識し、人類の滅亡をたくらむ大学助教授を筆頭とした3人が現れ、対立する。

前半はその家族たちの暮らしや、宇宙人と自覚することでの生活の変化を丁寧に描いている。特に暁子という娘(金星人)への描写が多いのは、美への描写が多い三島ならではともいえる。
全体的には、『憂国』などと比べるとかなり読みやすいというか、間口を広げて書いた印象を受けた。でも相変わらずニヒリスティックな台詞、美しい比喩、文体、アイロニーなど三島らしさは随所にちりばめられている。
特に後半部分で、家長である重一朗と羽黒助教授たちとの舌鋒の鋭さはやはり三島、と唸らせられた。ただ一方、言葉によって相手に理解してもらえる/もらいたいと思うがゆえに言葉を重ねていくところはなんとも人間らしく、その矛盾の見せ方が巧いなあと。
地に足が着いたSFというとおかしいだろうか。実は宇宙人だったという突拍子もない設定にもかかわらず、そのありようがなんとも人間らしいのでそこに現実を見てしまうのだ。

 

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三島は『椿説弓張月』など歌舞伎作品も書いているが、それについて作者本人が言及しているところはくすりと笑ってしまった。

どうしても三島作品を読むと、彼の自刃への影響について勘ぐってしまう。
『美しい星』を日本、地球人を日本人と置き換えれば、もしかしたらこの小説は彼の政治的思想を下敷きにしているのではないか、と考えることも出来る。ただしフラットな視点から書かれているところが他の作品と違うかもしれない。そういう点では、前のめりではないというか、一歩外側から眺めている書き方であるともいえる。
自分の手で守るのか、壊すのか。どちらにせよある意味愛情表現の一種だ。そしてこれは三島の思想の核の一つなのではないかと思う。

2017年5月に、大杉家父役にリリーフランキー、娘暁子役に橋本愛といった何とも面白いキャスティングで、しかも『紙の月』『桐島、部活やめるってよ』の吉田監督が映画化するというのでとても楽しみ。原作の台詞まわしをどう脚本に落とし込むのか、今から気になります。

 

リリー・フランキー×亀梨和也×橋本愛『美しい星』特報 - YouTube
予告編もいい感じに胡散臭い。
劇場に見に行く前にもう一度読み直したいところです。

半年で7キロ痩せたわたしのダイエット法

釣りエントリかアフィっぽいタイトルにしてしまったけどタイトルの通りです。

 

美容意識のあんまり高くない私(例:髪は染め直しに行くのがめんどくさいから染めない、毎日何十分もお化粧するのがめんどくさいから化粧下地は塗らずに普段のスキンケアで人にさらせる素肌をつくる、など)がめずらしく意識高くダイエットをしてみた。
元々運動も食事管理も嫌いで、ダイエットは長続きしないタイプだったのだけど、さすがに自分の結婚式を目前にして痩せないわけにはいかず、式場が決まったあたりからこつこつと痩せてきた。半年強で7キロ程度。元々ものすごく太っていたというわけではないけど、露出はそこそこ控える程度にぽっちゃりでした。

というわけで覚え書きついでにまとめます。


体重の減らし方
初期は面倒だけどひたすら食べたものを記録していた。
あすけんというアプリで大体の食べたものを登録して、一日の摂取カロリーを毎日確認して、体重と体脂肪率を記録して・・・というのを多分4ヶ月くらいは続けていた。
あすけんのいいところは、市販の食べ物が結構登録されているので、カロリー計算がわりと楽なところ。ローソンのおにぎり(日高昆布)ひとついくら、みたいなのをいちいち確認しなくても検索すれば出てくるので、面倒くさいというハードルが低い。あと、体重が減るとキャラクター(お姉さん)が褒めてくれるのでモチベーションが上がる。日記の機能もあって、他のユーザーが書いた日記を読んでモチベーションを維持したり、自分の日記のいいねを見て励まされたりするのも継続できたポイントだと思う。自分と似た体型の人や自分がなりたい体型(身長・体重)の人の日記をフォローして参考にしたりしていた。
でも3ヶ月くらい前からあすけんを使わなくなった。大体食べたもののカロリーがわかるようになったのと、停滞期になったときに減らない体重のグラフを見ていると逆にストレスに感じるようになったので。この時点で大体4.5キロ減なので停滞期だったんですね。
ある程度がつっと体重が減るときまでは楽しく使えると思うのでおすすめ。

運動は色々と試した。ホットヨガ、ランニング、筋トレ、バレエビューティフル。
ホットヨガとランニングは、着替えるのと洗濯するのとどこかに出かけるというハードルが高すぎてやっぱり続かなかった。ホットヨガは汗の出方が尋常じゃなくてテンションあがったけどやっぱり億劫。。
筋トレ、自宅ヨガは毎日やろうと思うと続かないので、思い出したときにやっている。ある程度体重が落ちてからは、全身よりもパーツが気になり始めたので、パーツに特化した筋トレを2,30分程度やるくらい。今は最大の敵である二の腕の筋トレとストレッチを毎日20分くらいやってます。この副産物なのか、最近肩こりがひどくて頭痛が起こるということは結構少なくなった。
バレエビューティフルはすっごくきついけど翌日以降如実に筋肉痛になって効果がわかりやすいので、むしろ式が終わったらやろうと思っている。全身やるのは1時間くらいかかるので、平日はなかなかできない・・・。

食事は、
痩せる前:がっつり朝ごはん(たっぷりグラノーラとか)or抜き、普通にお昼ご飯、普通に夜ご飯(ごはんおかわりはさすがにしない)+会社で1回間食、夕食後おやつ。そりゃ太るわな・・・。転職直後でよくわからないストレスからやけ食いに走っていたところもある。


最近:朝ごはん腹8分目、昼ごはんふつう、夕ご飯は炭水化物控えめか抜き、が多い。間食は生理前とかじゃなければ基本的にしない。もらいものとかで甘いものを食べなきゃいけないときはできるだけ朝食べる。
割とがっつり管理していた(1食400kcalになるように調整とか)時期もあったけど、最近はこの方法でそんなに増えないようになってきたので続けてる。食べたいものは食べて、翌日とかに調整というのが多い。

体型の整え方
体重を落とせても見た目ぷよぷよでは意味がないので、ラインをきれいに整えることを意識するようになった。
バレエビューティフルとか筋トレとかもそうだけど、意識してやるようになったのは(ある程度体重が落ちてからだけど)スカートじゃなくてパンツスタイルをたまに取り入れる、とか。サイズダウンできるとモチベーション上がるし、足の個々の部分のお肉が邪魔だなーとか思える。
あとは通称白鳥エステに通って整えてもらっている。11月末から通い始めてマイナス2キロちょっとなんだけど、体重よりも体型の変化が半端ないのです。私の場合はむくみ、コリ、冷えという典型的な女性の大敵が巣食っていたので、時間をかけてむくみとコリをとってもらっている。特に肩から背中周りと、ウエストから腰周りの変化が著しい!!!実は肩甲骨埋まってたんだけど、コリをとってもらったおかげで発掘できたし、背中の肉もかなり薄くなった。ドレスに乗らなくなった。笑
ウエストも多分以前は60台後半くらいあったと思うんだけど、とうとう昨日60程度まで引き締められました……(お腹に力入れたら59でびびった)。無駄にシルエットの出るお洋服を着たくなっちゃうよね!
白鳥エステは本当にすごいので式が終わってからも通うつもり。そしてどう素晴らしいかについては別エントリでちゃんと書きたい…多分女子校出身者にとってすごく居心地のいい場所だと思うんだ…!!

つい書きすぎた。長い。
当面の目標は、定性的にはマリンスタイル(白パンツ)を綺麗に着こなせるようになること、定量的にはマイナス5キロです。夏ごろの完成を目指してます。がんばるぞ。